7月6日から8日までの3日間県民文化健康福祉委員会が開催され、委員として出席して意見を述べました。
2回に分けて、意見の一部について概要をお知らせします。今回は、健康福祉部の関係です。
1 国民健康保険事業について(健康福祉政策課)
Q 現在市町村において事業を行っているが、これを平成30年から県に移管する方向である。県が運営主体となるが、実際の業務は県直営なのか、あるいは国保連合会などに委託するのか?また、保険料は市町村ごとに決めていくが、保険料の水準はどうなるのか?
A 国民健康保険事業は、県が直営で行う。保険料は、当面は各市町村が決めるが、将来は標準保険料に統一するように国は考えている。
再Q より良い制度とするため、県がリーダーシップを発揮するよう要望する。
2 医師確保対策について(産科医)(医療推進課)
Q 産科医の不足は深刻である。広域圏に産科医がいなくなるなどの事態になれば、若年女性はその地域から移転してしまう。民間で産科医院を開設する場合、県で初期投資費用の一部を支援するなどすれば、開設しようとする医師が出てくるのではないかと思う。制度について検討するよう要望する。(参考までに、伊那市ではこの制度(上限2千万円)を昨年度設けた。)
3 医師確保対策について(研修医)(医師確保対策室)
Q 医師の研修制度の改正により、全国的に偏在化が進み、地方の病院の研修医が激減し、医師足の中で病院運営に支障を来している。各病院の希望に応じて研修医が配当されるよう要望する。
4 看護職員の確保対策について(医療推進課)
Q 医療を担う職員のうち、看護職員の不足が深刻である。特に、民間病院における状況は、深刻である。現在上伊那地域には、正看護師養成のための機関は、県立看護大学のみである。看護大学は、実際には地域で働く看護師の養成機関としての機能は弱い。そのため、正看護師の資格を取得するには、上伊那以外の養成機関に行かねばならず、上伊那の者にとっては負担が大きい。そこで、将来県で看護師養成のための機関を設置することはできないのか?
A 県では機関を作らないと決めているわけではない。
5 献血について(薬事管理課)
Q 全国や県内の血液の需給バランスは?高校生の献血の状況について、全国的には献血実施学校数は低下傾向にあるが、長野県は実施学校の比率は全国でも最下位レベルである。さらに、長野県では実施校数を見ると、昨年度は6校で、うち公立高校の実施校数はゼロである。なぜ全国的に献血校数が減少しているのか、なぜ県内の高校の実施率が低いのか?また、なぜ公立高校がゼロなのか?
A 血液は、全国的にも県下でも不足はしていない。高校生は、カリキュラムの編成上時間が確保できない。また、副作用を心配する親がいる。
再Q 10代での献血経験が、その後継続した献血に繋がると言われており、将来の安定した血液の確保のためにも、今後の高校生の献血者数を増やしていくよう要望する。