3月18日(月)に伊那養護学校(伊那市西箕輪)小中学部・高等部の卒業式が行われ、地元県会議員として出席しました。
児童・生徒の皆さんは少し緊張した表情で式場へ入場し、在校生と対面して着席しました。
国歌と校歌を斉唱した後、卒業生一人ひとりに校長先生から卒業証書が手渡されました。
様々な障害を持つ中で、皆一生懸命学習活動などに取り組んで来ましたが、卒業式を迎えた児童生徒や保護者の皆さんの感慨も一入のことと思います。
保護者のある方は、「どうやって子供を育てていったらいいのか、不安な気持ち一杯で小学部に入学したが、学校のすばらしい指導により、子どもが成長して高等部を卒業できることは、大変ありがたいこと。養護学校に入学して良かった。親としても色々教えられて、自分が成長することができた。」と感慨深げにおっしゃっていました。
子ども達がその子らしく成長できるように、学校では指導や支援をしていますが、この保護者の言葉を聞いて、学校が役に立つことができたことを、確認することができました。
しかし、子ども達の学習や生活支援などの更なる向上のために、学習内容や組織体制などまだまだ充実すべき点があると考えます。
今年度の高等部の卒業生は39名で、うち12名は企業へ就職します。学校では就職に向けた学習活動に力を入れていますが、上伊那の企業は職場見学の実施などに非常に協力的に取り組んでいるとのことです。
この学校は昭和41年に開設されましたが、50年以上が経過して施設の老朽化が進んでおり、冬は寒く、トイレの多目的化や洋式化が遅れているなど、改修を必要とする個所があります。
私は、特に支援が必要な児童生徒が学ぶ養護学校は、施設整備や教育内容の充実については、県としても優先的に対応していくべきと考えますので、引き続き議会で提案や要望を行っていきます。