12月20日(水)に、伊那市長谷にある市林道「南アルプス線」の危険箇所の調査を行いました。当日は氷点下10度近い厳しい冷え込みとなりましたが、市の担当者の案内により現地を訪れました(写真)。
この林道は南アルプスへのアクセス道路であり、森林開発公団の手により開設工事が行われ、昭和55年に開通しました。
林道には市営の林道バスが長谷戸台から北沢峠(県境)まで運行しており、伊那市側からは毎年5万人もの利用客があります。
山梨県側は県営林道となっていますが、長野県側は市営林道となっています(当時は長谷村営)。急峻で地質が脆弱な斜面を開削しており、道路の維持管理には毎年莫大な金額が必要であるにもかかわらず、なぜ道路の管理を長野県ではなく長谷村が担うことになったのか理解ができません。
現場は法面への吹付コンクリートが劣化により亀裂が入り、一部は剥離して落下しています。また法面下部のコンクリートブロックは土圧により起き上がってしまい、法面を保護する機能が低下しています(写真)。
毎年5万人もの登山客を運ぶ林道バスに、法面が崩落して直撃するようなことになれば大惨事となります。
今後は、市と県が連携して早急に安全対策を取らなければなりません。