東京都の豊洲市場について、様々な議論が起きています(写真は東京都のHPより)。
都議会では100条委員会が開催され、証人喚問を通じて調査していますが、真実は中々明らかになりません。
この調査は確かに必要でありますが、その前に議会としてやるべきことが、あったのではないと思います。
議会の最も重要な仕事は、チェック機能です。チェック機能を十分に果たせなければ、議会の存在意義が失われてしまいます。
豊洲新市場の建設に関して、知事が行う業務執行に対する都議会のチェックは、適正なものであったのでしょうか。
議会のチェック機能として、予算案のチェックと契約議案のチェックは最重要です。
東京都では、9億円以上の工事請負契約と2億円以上の土地取得契約を行う場合には、議会の議決が必要です。
平成22年度の都議会では、東京ガスとの土地売買契約に関する予算と売買契約(1,859億円)の締結に関する議案を審議しています。
平成25年度は、管理施設棟・青果棟・水産仲卸売場棟・水産卸売場棟の工事関係予算と、各工事請負契約の締結に関する議案を審議しています。
建設工事費は、平成22年度時点で990億円だったものが、2,752億円にも跳ね上がっています。
それぞれの時点で十分な議会のチェックが行われていれば、今日のような事態には至らなかったと思います。
私は東京都の今回の事例を教訓とし、今後の議員活動に生かしていきたいと考えます。