3月3日(木)に長野県議会本会議の一般質問に立ち、知事等に対して質問や提案を行いました。
質問の内容について、6回に分けて報告します。
第4回目は、緊急輸送路「国道361号」の防災対策についてです。
本年1月8日に、伊那市高遠町地籍において国道361号の法面にある岩盤から岩が剥がれ落ち、ロックフェンスを突き破って道路上に散乱し、道路をふさぐという事故が発生した。
事故発生後、道路は530mにわたり全面通行止めとなったが、モルタル吹付による応急対応工事が施工され、2月21日には全面通行止めが解除され、現在は片側交互通行の状態となっている。
この国道は「1次緊急輸送路」に指定されているが、県の策定した「道路長寿命化修繕計画」の「吹付法面・長寿命化修繕計画」には掲載されていない。
また事故発生個所付近の国道直下の三峰川には、延長100mの灌漑用水の水路橋が架かっているが、法面の崩落により水路橋を破壊するようになれば、受益地の農業経営に重大な影響を及ぼす。
事故に伴い全面通行止を行ったことにより、高遠町の既存商店街の経営に大きな影響が出ている。
今後早急に事故発生個所を含む一帯の、恒久的な安全対策を講じるべきと考える。
Q1 県の道路の「長寿命化修繕計画」について、対象箇所に漏れがないかなど、この際再点検を行うべきと考えるがどうか?
A(建設部長)
今回の崩落を受け、全建設事務所に対し法面の亀裂や落石危険箇所の新たな現状について、道路パトロール時も含め随時点検を行うよう指示した。新たな危険個所が把握された場合には、緊急度に応じて計画以外の箇所でも迅速な対策を実施する。