月別アーカイブ: 2025年9月

飯田建設事務所を監査

9月4日(木)に、県監査委員として柄澤監査委員と共に飯田建設事務所(飯田市)を監査しました。

私は、主に次の事項について質問をしました。

【建築課】

Q 建物建築確認申請に関する事務処理に関し、職員が建築主事の許可を得ずに建築主事の公印を勝手に押印し、申請者へ書類を渡すという事案が県内であった。今後絶対に繰り返してはいけないが、再発防止策は?

A 今回の事案を受け、公印は建築課長(建築主事)の席のカギがかかる引き出しに保管し、押印は課長が押印するシステムに変更している。

【関連事業課】

Q リニアの開通時期が先送りされた中で、リニア関連道路の整備を行っているが、各道路の完成目標の時期は?

A 全体の完成は現時点では明確にできないが、令和9年度には一部の供用開始を目指している。

【維持管理課】

Q1 県営球場のネーミングライツ(命名権。現在は綿半と契約)の契約期間が平成27年度~令和7年度となっているが、今後も継続して契約すべきではないか?

A1 令和8年度以降については、現在相手方を募集している。

Q2 「河畔林整備事業」は森林づくり県民税を活用しており、防災対策として重要な事業であるが、余りにも予算規模が小さい。森林づくり県民税の主管は林務部であるが、今後林務部と交渉して予算を増額すべきである。

 

書類監査終了後、3カ所の道路改良事業の現地調査を行いました。

① 国道153号飯田北改良(リニア関連。リニア長野県駅へのメイン道路)(写真。柄澤監査委員は公認会計士)

② 県道飯島飯田線・上飯田線改良(リニア関連。リニア長野県駅から中央道座光寺SICへのアクセス道路)

③ 県道市ノ沢山吹線改良(橋の架替)


南信州地域振興局を監査

9月3日(水)に、4名の監査委員全員で南信州地域振興局(飯田市)の監査を行いました。

監査では、最初に局長から管内の業務の概要について総括説明を受け、その後各課の業務について監査を行いました。

私は、主に次の事項について質問をしました。

【リニア・企画振興課】

Q 「リニアバレー構想を実現するための取組の推進」のうち、「リニア長野県駅を起点とした広域2次交通」の検討について、まとめ役が県庁交通政策局なのか、県庁リニア整備推進局なのか、あるいは地域振興局なのか明確でなく、このために責任ある検討が進んでない。県全体として役割分担を明確にし、検討を進めるべきである。

Q 「元気づくり支援金」について、市町村が事業主体になる事業が多いが(全体の36%)、本来市町村の財源で行うべきである。(例:高木村の「高木村発足150周年記念事業」、下条村の「コスモホール竣工20周年記念公演事業」など)

 

【農地整備課】

Q 棚田は地域資源として、また観光資源として保存していかなければならないが、すべてを保存することは不可能であり、保全できない棚田の今後の方向性を明確にすべきである。

 

書類監査終了後、3カ所の工事施工箇所の現地調査を行いました。調査箇所は、治山事業(写真。青木監査委員と)、ため池防災事業、中山間地総合整備事業です。


北信建設事務所を監査

8月29日(金)に、県監査委員として増田代表監査委員と共に北信建設事務所(中野市)を監査しました。

監査では、最初に所長から業務の概要について説明を受け、その後監査委員から質疑を行いました。

私は、主に次の事項について質問をしました。

1 建築確認申請

Q 建物建築確認申請に関する事務処理に関して、建築課の職員が建築主事の許可を得ずに建築主事の公印を勝手に押印し、申請者へ書類を渡したとの報道があった。これは、あってはならないことであり、今後絶対に繰り返してはいけない。公印は建築課長(建築主事)の席のカギがかかる引き出しに保管し、押印は課長が押印するなどのルールを定めるべきではないか?

A 今回の事案については、県庁建設部において検討し、再発防止のためのマニュアルを策定し、県関係機関に周知することになっている。

2 県営住宅

Q 県営住宅のうち「山ノ内」の住宅は現在入居者が1名のみであるが、早期に移転してもらい、建替計画を進めるべきではないか?

A 今年度中に移転してもらう予定である。

 

書類監査終了後、3カ所の工事施工箇所の現地調査を行いました。調査箇所は、道路改良と河川改修事業です。

道路のうち1箇所は、国庫補助の街路事業(吉田地区・西町地区)です。この箇所は、JR中野駅や北信総合病院(厚生連)に近い市街地に位置します。工期は平成29年から令和11年で、延長790メートル・幅員16m、事業費は46億円という大きな事業です(写真。当日は34度という暑い日で日傘を使用しました)。