6月10日(火)に、県監査委員として青木監査委員と共に上伊那農業高校(南箕輪村)を監査しました。
監査では、最初に校内を校長に案内していただきました。
広い敷地(県内高校のうち最大規模の面積)に、様々な建物や施設、農園などが整備されています。
この高校は明治28年に開校され、131年の長い歴史があります。定員は4クラス160人で、4学科・8コースがあります。
畜産学科では、食肉製品製造室を見学しました。この施設は、教師と生徒の手により既存施設が改修されています。ここでは、罠にかかった鹿を搬入し、洗浄・皮剝・解体を行います(写真は搬入した鹿を吊るす装置で、学校の手作り)。その後、敷地内で不要になった桜の古木で燻製を作ります。
監査で私が指摘や質問した主な内容は、次のとおりです。
Q1 上伊那地域で高校再編が進められているが、上伊那総合技術新校の開校時期が10年以上先とされている。本来は上伊那地域の3校の新設による再編は、時期がずれない方が望ましかった。県教委の進め方に問題があったと考える。
Q2 平成15年に伊那中央病院と、同年に信州大学農学部と連携協定を締結しているが、その後の連携の内容は?
A2 中央病院とはほとんど活動が無い。信大とは助言を頂いたり、教育実習の受入など様々な活動を行っている。
Q3 上伊那総合技術新校が開校すれば、伊那新校の生徒も同じ飯田線伊那北駅を利用することになり、駅舎の改修や生徒の通学安全の確保などの対策が必要になる。
Q4 近くにある県南信工科短大(南箕輪村)では素晴らしい教育を行っていることから、生徒の進学先の一つとして勧めて欲しい。