5月8日(木)に、県監査委員として松本蟻ケ崎高校を監査しました。
今回は、監査委員として初めての監査です。青木監査委員と共に高校を訪問し、監査を行いました。
明治34年に設立された松本高等女学校(後に松本蟻ケ崎高校)と、昭和4年に設立された松本第二高等女学校(後に松本真澄高校)が昭和24年に統合して松本蟻ケ崎高校になりました。
昭和50年に男女共学制になり、生徒数は839名(男子371名、女子468名)で、1学年は7クラスと比較的大規模な高校です。
校舎の老朽化(最も古い校舎は昭和35年建築)が大きな課題ですが、志願倍率が1.2倍と人気があり、諏訪や木曽からの通学者もあります。
監査では、まず校内の施設設備や授業の様子を調査し、その後校長等から状況説明を受け、監査委員による質疑を行いました。
書道の授業も参観しました(写真)。同校の書道部は書道パフォーマンス甲子園で3連覇(2020、21、22)を果すほどの腕前です。
私が指摘した主な事項は次のとおりです。
1 校舎の老朽化に関して、全面改築に向けて県教委に対して要望活動を行わない限り、いつまでたっても課題は解決しないので、同窓会やPTAと協議したらどうか。
2 進学先に関して、県内では医療人材が不足している中で、国立大学医学部4名、長野県看護大学に8名進学しているのは評価できるので、今後も引き続き進路指導に努めて欲しい。
3 文化講演会を毎年度開催しており、令和5年度は報道写真家の安田なつき氏、6年度は中村哲氏の映画上映、本年度は平田オリザ氏を講師に招くことになっているが、すばらしい講師陣である。今後も生徒に人生を考えるきっかけを与える講師を招いて欲しい。