月別アーカイブ: 2024年5月

商工会の総会

5月15日(水)に市内で商工会の総会が開催され、地元県会議員として出席しました。

会員数は300名余りですが、旧3商工会が合併した平成19年の500名余りに比べると激減しています。これは、事業をやめた会員が多いことによると思います。

このため、今回の総会で理事の数を24名(平成19年は30名)から17名に減らしました。

商工会を取り巻く環境は、非常に厳しいものがあります。物価の高騰によるコストの増加、人手不足、事業継承への対応、DX化への対応など課題は山積しています。

私は祝辞の中で次のことを述べました。

「地方の商工会の皆さんの経営環境は大変である。都市部の大企業では増収増益、賃金の増加など景気がいい話ばかりである。地方と都市の格差が拡大しており、国が責任をもって地方経済の活性化策を推進しなければならない。商工会は県からの補助金(2,400万円余り)に頼っているが、会員数を基礎に補助金額を算出する現在のやり方では、補助金が減るばかりである。事業内容に応じた補助金額にすべきであり、今後議会活動の中でしっかり県に求めていきたい。」


駒ケ根青年海外協力隊を視察

5月20日(月)に長野県議会国際協力促進議員連盟の現地視察が実施され、参加しました。

当日は、まず国際協力機構駒ケ根青年協力隊訓練所(JICA駒ケ根。駒ケ根市)を視察しました(写真)。

JICA駒ケ根は1979年に開設されましたが、今日までに2.2万人の隊員を送り出しています。70日間の訓練が行われており、年3回隊員を受け入れています。

現在は165名の隊員が在籍しており、施設名称は「青年協力隊」ですが、60歳代が24名、70歳代が2名と近年は高年齢の隊員が増えているようです。派遣先は中南米が多く、東南アジアはゼロです。

当日は、駒ケ根市内にある青年海外協力協会(JOCA)本部も視察しました。JOCAは協力隊経験者が設立した組織で、協力隊の経験を生かして地域の活性化につながる活動を行っています。

駒ケ根本部では、健康増進施設(GOTCHA WELLNESS)、コーヒーショップ、食堂、保育所(J’sほいくえん)を運営しています。これらの事業は始めたばかりですが、全国のモデルとなる地域づくりを実践しています。


池上秀畝展覧会関連イベントが開催

5月4日(土)に長野県伊那文化会館で、日本画家の池上秀畝生誕150年展関連イベントが開催され参加しました。

池上秀畝(いけがみしゅうほ)は伊那市高遠町出身の日本を代表する日本画家で、今年が生誕150年に当たります。

秀畝は明治7年生まれで、明治末から昭和前期(昭和19年没)にかけて活躍しました。同時期に飯田市出身の菱田春草が活躍しましたが、二人は同い年です。

秀畝は、文展に積極的に出品し、大正5年から3年連続で特選を受賞するなど、画壇では確固たる地位を築きました。

生誕150年を記念して、長野県立美術館、長野県伊那文化会館、信州高遠美術館、伊那市歴史博物館、東京都練馬区立美術館の5館で特別展を開催しています。

長野県伊那文化会館では、地元の方が所蔵する作品を中心に素晴らしい作品を展示されました。

4日には、展覧会関連イベントとして5館の学芸員から秀畝にまつわる興味深い話を聞くことができました(写真は当日参加された宮下代議士と学芸員の皆さん)。

今回の展覧会の開催に当たり、伊那市在住の秀畝研究家の伊藤君人さん(御園)に作品の収集や関連情報の提供などで、大変お世話になったと学芸員から聞きました。