月別アーカイブ: 2021年3月

2月県議会で一般質問(1)

2月26日(金)に、2月県議会定例会の一般質問に立ち、知事等に質問や提案を行いました。

長野県は現在「学びと自治の県」を目指していますが、今回は「学び」のうち高校教育と高等教育の2項目について質問しました。概要を8回に分けて報告します。

 

Ⅰ 高校改革について(1)

1 高校改革及び高校再編について(1)

・ 高校改革及び高校再編に関する県教委の説明会や同窓会の意見交換会などにおける質疑、更には昨年11月に「伊那北高校と伊那弥生が丘高校の存続を求める請願」が県議会に提出(11月議会では請願は不採択となった)された経過などを見ると、必ずしも高校改革に関する地域の理解が十分ではない。

・ 大きな改革を成し遂げるには、県民理解を進めることが不可欠である。県教委は「なぜ、こうするのか?」を分かりやすく説明し、県民が「なるほど」と納得することが大切である。

・ 3月には2次の再編整備計画(案)が策定・公表される予定であり、1次策定分(令和2年9月決定)に係る「再編実施計画懇話会」(伊那新校については令和2年11月に設置)の議論が進むことなどを考慮すると、県民や地域住民の理解を更に深めることが重要と考える。

・ 県教委においては、今回の高校再編に際して、多くの意見を聞きながら、「基本構想の策定」、「実施方針の策定」、「地域協議会による議論」、そして「地域意見を反映した再編計画の策定」と段階的に進めてきているが、再編対象とした具体的な高校名を聞いて、初めて意識する方々が多いのも現実である。

・ 高校再編については、地域住民それぞれの思いがある中で、将来の少子化を踏まえた高校改革の必要性について、分かりやすく地域住民に説明し、更に理解を深めていくことが肝要である。

・ 高校改革及び高校再編を議論する場合において最も重要なことは、「高校生の視点で、改革や再編がどうあるべきか」である。しかし、これまでこうした議論が少なかったことから、新校に係る「懇話会」において、十分議論すべきと考える。

・ 昨年11月に開催された伊那新校の「懇話会」では、委員として出席した高校生から未来志向の発言があり、今後の懇話会の議論に多いに期待できる。

 


コロナと親の七光り

親の七光りと言われているのが、菅総理の長男の正剛氏です。

正剛氏は、菅総理が総務大臣に就任後、若くして大臣秘書官に抜擢され、その後秘書時代に築いたネットワークにより放送事業会社の「東北新社」に入社ました。

その会社が複数回にわたり総務省の官僚を接待し、これが公務員の倫理規程に抵触するとされ、これにより総務省では接待を受けた職員を処分しました。

その接待の中心的な人物が正剛氏であるとされています。総務省の職員は、菅氏の長男である正剛氏の招待に断れずに、飲食、みやげ、タクシー券の提供を受けたと報じられています。

私の経験からすると、官僚が一民間人の誘いに簡単に応じることはありませんし、ましてや複数回にわたって誘いに応じることは考えられません。

許認可に関する業務を行う民間事業者が誘ったとすれば、接待に応じることが倫理規程に違反することなど、官僚にとってはたやすく理解できたはずです。

結果的に正剛氏が菅氏の立場を利用して接待攻勢をかけ、総務省の許認可権に影響を及ぼしたとすれば、これは行政を歪めたことになります。

親の七光りによって通常不可能な仕事ができたとすれば、正剛氏は親の七光りの恩恵を受けたことになります。

今世間ではコロナの影響で職を失っている人が多く、親の失業が原因で大学等の中退を余儀なくされている学生が多くいます。

コロナに苦しむ若者が多い中で、親の七光りで出世した人がいたことは、何と皮肉なことでしょうか。

私の父は、私の小学生時代に病気になり、亡くなるまで県外の病院で闘病生活を送りました。そのため、我が家は経済的には苦しく、親の七光りなど夢の世界のことでした。

私は親の七光りの恩恵がなくても自立できるよう今日まで頑張ってきました。

親の七光りの恩恵を受けられない人こそが、活躍できる社会にしていかなければならないと思います。


金鳳寺で銅板屋根葺替工事

伊那市富県北福地にある曹洞宗「金鳳寺」(きんぽうじ)では、現在本堂の屋根葺替工事が実施されています。

この寺は1470年(文明2年)に開山されましたが、3回の火災に遭っています。火災後の1814年(文化11年)に、現在の本堂が建設されました。

本堂は茅葺でしたが風雨により傷みが酷かったことと、材料の茅の入手が困難で屋根の維持管理が大変なため、今回は長期的に風雨に耐えられる銅板により葺き替えています。合わせて耐震工事も実施しています。

工事は伊那市の宮下建設㈱が請け負い、工事費は1億4千万円で、工期は今年5月までとなっています。

2月21日(日)には現地見学会が開催され、檀徒である私も参加しました。

当日は、下地の上に銅板が葺かれている様子を見ることができました(写真)。

昨年11月に開催された見学会の際には、参加者が名前や願いごとなどを銅板の裏側に書きました。

私も、家族の名前や祈願する言葉を書きました。

完成後は、美しく光り輝く銅板の屋根を見ることができますので、とても楽しみです。