月別アーカイブ: 2020年12月

議会で一般質問(2)

Ⅰ リニアバレー構想について(その2)

2 三遠南信自動車道について

・ 三遠南信自動車道の開通のあかつきには時間短縮効果により、観光や産業振興に大きく寄与することが見込まれていることから、今から観光等の受け皿を整備しなければならない。

・ 伊那谷や南信地域の発展のためにも、三遠南信道路とリニア中央新幹線の活用 が極めて重要であり、両方が供用開始になれば、伊那谷は有史以来初めて長野県の南の玄関口としての大きな役割を果たすことができる。

Q 三遠南信自動車道の整備による効果を、どのように考えているか。また、その事業効果を伊那谷やその先へ波及させるために、どのような取組を行っていく方針か。

A(建設部長)

  リニアと三遠南信自動車道の相乗効果で、観光振興、移住定住促進、物流や企業連携の強化など多方面での発展が期待できる。県は関連道路の整備も進めながら、県内に広く効果について積極的に発信していく。

 

3 リニア建設工事に伴う発生土の活用について

・ リニアのトンネル掘削に伴う発生土を「伊駒アルプスロード」の盛土に使う案が浮上していることから、ルート上にある地域からは困惑の声が上がっている。

・ 発生土の受入れによって道路の路盤高に影響するようでは、地元住民の理解は到底得られない。

Q リニアのトンネル工事に伴う発生土の活用策として、今年度事業着手したリニア関連道路の国道153号「伊駒アルプスロード」の盛土に使う案が浮上しているが、この道路の整備に活用する予定はあるのか?

A(リニア整備推進局長)

  発生土置き場の候補地については県が窓口となって調整しており、市町村などが具体的な候補地の情報を県に提供し、県からJR東海へ情報提供を行っている。「伊駒アルプスロード」への活用については、現時点では具体的な候補地として県への情報提供はないため検討する段階ではない。

※ この問題については、県からは明確な答弁がありませんでしたが、市から候補地として提案がない限りは発生土の置き場とはならないことが明確になりました。

 


議会で一般質問(1)

12月1日(火)に、11月議会定例会本会議の一般質問に立ち、知事等に質問や提案を行いました。

今回は、リニアバレー構想、DX戦略、職員の人事制度の3項目です。主な内容を5回に分けて報告します。

 

Ⅰ リニアバレー構想について(その1)

 

1 リニアバレー構想について(その1)

・ 今年3月に開催された「伊那谷自治体会議」で、「リニアバレー構想」「実現プラン」の基本方針が承認された。

・ 「基本方針」によると、緊急に取り組むものとして最優先に「広域2次交通」 を挙げている。

Q1 リニア長野県駅からの2次交通の確保については、県が主体となって優先的に取り組むこととされているが、今後どのようなスケジュール感で取り組んでいく方針か?

A1(リニア整備推進局長)

  南信州地域振興局が中心となり、広域的な2次交通の考え方、役割分担、結ぶべき拠点の整備等について意見交換を行っている。今後は具体的な路線の検討と役割分担を整理し、民間事業者を巻き込んだ検討体制の構築に着実に取り組む。

Q2 飯田市の新市長は「JR飯田線のリニア乗換駅建設の市の構想を取りやめる」としているが、リニア長野県駅と飯田線との連結に関して今後どのように議論を進めるのか?

A2(リニア整備推進局長)

JR飯田線との乗換新駅の設置については、飯田市がJR東海との協議を進めている。JR飯田線との接続確保は重要な課題であり、伊那谷全体の合意形成が重要。今後飯田市の考えや合意形成に向けた動きを注視しながら、伊那谷自治体会議での協議につなげていく。

Q3 「リニアバレー構想」の現在の進捗状況はどうか。また課題をどう捉え、その課題解決のために県としてどのように取り組んでいく方針か。

A3(知事)

  2次交通と観光の整備の取組は中々進展していない。「リニアバレー構想・実現プラン」の基本方針を定めて、喫緊に取り組む課題を整理した。地域の経済団体等とも意見交換や勉強会を行うなど、官民一体で取組の方向性を共有しながら、リニアバレー構想の実現に向けた取り組みを進める。