7月23日(火)・24日(水)の両日、自民党県議団の1期・2期の議員で木曽地域の現地調査を実施しました。
調査内容を3回に分けて報告します。
3 長野県林業大学校(木曽町)
この学校は、昭和54年に開設された2年制の学校で、1学年の定員は20人です。
特長的な学習としては、平成20年から海外研修(米国)を始め、平成21年からは研修先をオーストリアに変更しています。今年度はドイツへの長期研修を実施しています。
また、学習と合わせて人間形成を図るため、全員が寮生活を送っています。
初年度納入金は給食費・寮費・実習費等を含めて95万円、2年目は85万円と非常に安くなっています。
入学者の出身高校は県外、北信、中信地域が多く、高校別では木曽青峰が圧倒的に多く、次いで上伊那農業、佐久平総合技術、下高井農林、下伊那農業、南安曇農業となっています。女子も若干名入学しています(毎年3~4名程度)。
就職の状況は、求人倍率が1.65と高く、就職先は公務員、民間が多く、森林組合も多いのが特長です。
施設の老朽化が課題となっており、今後計画的に整備する必要があります。
現在、専門職大学化(3年制)を目指して検討を行っていますが、3年制に移行すれば施設の拡充が必要になるため、これに合わせて施設を整備することも考えられます。
長野県は森林県・林業県ですが、入学希望者が少ないという課題があります。
現在林業の分野では若手従事者の需要が高いため、今後優秀な卒業生を輩出していく必要があります。
そのためにも、全県的に広く入学希望者を増やす努力が必要です。また、隣接する上伊那地域からの出身者が少ないため、大学校のPRなどにより、高校・高校生・保護者への関心を高めていかなければなりません。