月別アーカイブ: 2018年10月

9月議会で一般質問(2)

10月10日(水)に行った9月議会一般質問の、私の質問と知事等の答弁の主な内容を報告します。

第2回目は、「医師の確保について」です。

1 医師の確保について(その1)

Q4 医師の不規則な勤務や長時間労働を改善するための「医師の働き方改革」を進めなければならないが、今後どう対応していくのか?

A4(健康福祉部長)

短時間正規雇用・ワークシェアリング・宿日直免除・育児ベビーシッターサービス導入など、医療従事者の働きやすい環境整備に取り組む医療機関を支援する。長野県医療勤務環境改善支援センターにより、医療機関が主体的・継続的に勤務環境改善に取り組むことができるよう支援していく。

Q5 県内高校からの医学部進学者数が低迷しており、将来県内で活躍する医師を確保するために、医学部進学者数を増やす必要があるが、今後どう対応していくのか?

A5(健康福祉部長)

医学部医学科への進学者数は年間100人前後で推移している。信州大学へ要請して、医学部定員120名のうち現在20名を県内高校出身者対象の地域枠として設定している。医学部進学者数の増加に向けた取り組みとして、高校生を対象としたセミナーや進学説明会を開催しているが、引き続き県内の高校生に働きかける。

Q6 医学部進学者数を増やすために高校改革の一環として、県立高校に医学部進学を目指す探究的なクラスを、1広域圏に1校程度設置することを提案するがどうか?

A6(教育長)

医学部進学のためのこうした仕組みづくりは、必要と考える。高校改革のため、高校の将来像を考える各地域の協議会でも、こうした観点を含めた議論をお願いしたい。


9月議会で一般質問(1)

10月10日(水)に、県議会9月定例会の本会議で一般質問を行いました。

知事の選挙公約に関する質問で、「医師の確保」と「公文書管理条例」の2項目です。

私の質問と知事等の答弁の主な内容を、複数回に分けて報告します。

第1回目は、「医師の確保について」です。

1 医師の確保について(その1)

Q1 長野県の医師数は全国30位と少ないが、県内の医師を確保するための基本的な施策の方向性についてどう考えているのか?

A1(知事)

来年度は医師確保計画を策定する。医師不足の地域に対する、集中的な医師確保対策を県が主体的に行う。県外に長野県の魅力をアピールし、都市圏からの医師の受け入れに取り組む。

Q2 地域によって医師数の偏在が顕著であるが、偏在を解消のするために今後どう対応していくのか?

A2(健康福祉部長)

10の拠点病院による小規模病院等に対する医師派遣を促進して、小規模病院等における安定的・継続的な診療体制の維持を図っていく。

Q3 女性医師数が増加する傾向にあるが、結婚・出産・子育てがあっても女性医師が就労しやすい環境の整備が必要であるが、今後どう対応していくのか?

A3(健康福祉部長)

離職後の復帰を支援するため、短時間正規雇用などの多様な働き方による就労を可能にしていく。院内保育所の設置、24時間病児保育の実施など、女性医師が働き続けることができる環境を整備する。


9月補正予算案が提出

9月26日(水)に開会した9月議会定例会に、補正予算が提出されました。

一般会計は、最近では大型の補正予算となりました。

補正額は約76億円で、補正後の一般会計予算額は約8544億円になります。

金額が大きいものとしては、

①防災・減災対策に41億6512万円、

②7月豪雨等による道路河川等の災害復旧に27億4548万円、

③信濃美術館の改築に92億26万円(債務負担行為)、

④松本空港の駐車場整備(拡張)に2億1686万円、

⑤県立学校への空調設備の整備に1億34万円などとなっています。

①防災・減災対策では、豪雨による災害対策として河川に堆積した土砂・流木の緊急除去や支障木の伐採として12億7600万円の補正を行います。

河川に堆積した土砂や支障木の除去については、地元要望が強いのですが中々対応ができていないのが現状です。

伊那市ではこれまで毎年、河川期成同盟会が県に要望してきていますが、今回の補正予算により一部は改善されると思います。

災害による被害を少なくするこのような事業は、今後も計画的に実施すべきと考えます。

⑤県立学校(高校82校と特別支援学校18学校)への空調設備の整備については、猛暑を受けて今年度と来年度で県立学校の全ての普通教室に空調設備を整備することになりました。

今回の補正予算は設計費だけであり、工事に関する補正予算は今後計上する見込みですが、本来であれば2年ではなく1年で全ての工事を終えるべきと考えます。

これらの補正予算案は、担当の常任委員会で審議することになります。