月別アーカイブ: 2017年8月

西春近地区の現地調査を実施

8月29日(火)に、伊那市西春近地区で地元区長など関係者が参加して現地調査が実施され、地元県会議員として参加しました。

当日は、①1級河川小黒川の農業用水取入口(上井)改修要望箇所、②1級河川猪ノ沢川下流改善要望箇所、③国道153号信号機設置要望箇所(赤木地籍・写真)の3か所を調査し、地元区長などから説明を受け、意見交換を行いました。

①では、受益面積50haの用水の取入口の直下の堰堤の水叩き(堰堤を超えて流れ落ちる水を受けるコンクリート製構造物)が水圧で完全に崩壊し(写真)、堰堤本体も一部崩壊しています。今後豪雨による大規模な増水があった場合、堰堤全体が崩壊して取入口が崩壊する可能性があるため、早急に堰堤の改築工事が必要な状況です。

②では、平成18年の豪雨時には河川から溢れ出た水により周辺に浸水被害が出たため、平成25年に流水断面を大きくする改修工事を実施しました。しかし、河川の勾配が小さいため、増水時に山から流れ出た土砂が堆積し、河床が年々上昇して危険な状態にあるため、早急に堆積土砂を浚渫する必要があります。

③では、現在信号機が設置されていないため、国道の交通量が多い朝夕には、これと交差する市道から国道に進入することが困難な状況です。この交差点では交通事故が時々発生しており、安全の確保のために早急に信号機を設置する必要があります。

それぞれ地域住民にとっては切実な問題であり、解決のために議員としても活動していかなければならないと考えます。


地区役員と意見交換会を開催

8月23日(水)に、伊那市前原区公民館で伊那地区竜東北部6区の区長等役員の皆さんとの意見交換会を開催しました。

会では、まず私から議員としての活動状況や県・市の課題などについてお話をしました。

その後市や地域の課題などについて、意見交換を行いました。

その主な内容は、次のとおりです。

① 国道バイパスの整備について

Q 伊那市は、駒ケ根市に比べてバイパスの整備が遅れているが、その理由は何か?

A(酒井) 過去にはバイパスなどの基幹道路を開設するには、区画整理などの面的な整備と合わせて行うことが条件とされていた。

駒ケ根市では、いち早く区画整理事業に取り掛かり、バイパス(伊南バイパス)の開設を同時に行うよう、国や県に働きかけたために、事業が早期に進むことにつながった。

一方、伊那市では区画整理を行うような機運も醸成されておらず、バイパス開設の運動が遅れてしまった。

② 国道153号「伊駒アルプスロード」について

Q 「伊駒アルプスロード」の事業に着手しつつあるが、どのような経過で現状に至ったのか?

A(酒井) 市では以前からこの道路の開設について、国や県に働きかけてきたが、具体的にはならなかった。

しかし、リニア中央新幹線のルートや長野県駅の位置が決まり、平成39年には運行が開始されることになったことから、市ではこの道路を「リニア関連道路」として位置づけることができれば、建設に向けて一歩進めることができると考え、国や県に要望活動を行った。

上伊那地域では、リニアの駅からのアクセス(国道)を整備しなければ、リニア効果を地域に生かすことができないため、リニア開通までに整備を終えることが求められている。

様々な活動を経て、県のリニア関連事業の「関連道路」の一つに位置づけられ、今日に至っている。


花のある道

私は、伊那市東春近榛原地籍の県道伊那生田飯田線を車でよく通りますが、今年もサルビアとマリーゴールドが美しい花を咲かせ、道や歩道を通る人々を癒してくれています。

榛原区では、20年以上も前から道路の沿道の花いっぱい運動に取り組んでいます。

春には、苗の植え付け作業を区民総出で行います。子供からお年寄りまで、各世代の皆さんが参加しています。

伊那市では、20年余り前から沿道を花で飾る花いっぱい運動が始まりました。

当時私は市役所の企画課でこの運動に携わり、各地区の取り組みを呼びかけましたが、榛原地区では市の中でも早い時期に取り組みを始めました。

素晴らしい取り組みが評価されて、市や県や国交省など様々な機関から表彰を受けてきました。

その頃取り組みを始めた地域は、今でも継続して活動しており、大変ありがたいことです。

花いっぱい運動は、道を通る人を喜ばせてくれますが、一番の効果は活動を通じて地域の絆が強くなり、地域が元気になることです。

今後も、こうした取り組みが継続されることと、新たに取り組む地域が増えていくことを期待します。