月別アーカイブ: 2016年11月

県議会委員会の調査を実施(3)

10月31日(月)から11月2日(水)までの3日間にわたり、県議会危機管理・建設員会の調査が行われ、副委員長として参加しました。

今回は、九州地方の災害関連の施設などを調査しました。

調査内容について、4回に分けて報告しています。

第3回目は、長崎県南島原市にある「大野木場監視所(砂防みらい館)」です。

28,11,1委員会調査:雲仙復興事務所(水無川砂防工事)
国交省雲仙復旧事務所長の説明の様子。窓の外は土石流が起きた水無川

監視所は、平成2年の雲仙普賢岳の噴火に伴ってできた溶岩ドームの状況、噴火による火砕流や土石流の監視を主な仕事としています。

また、火山砂防について学ぶ場ともなっています。

国交省雲仙復旧事務所では、溶岩ドームが崩壊し、降雨により土石流が発生した場合の対策として、水無川に堰堤の建設などを行っています。

監視所に隣接して、火砕流により全焼した旧大野木場小学校の校舎がそのまま残されており、火砕流の恐ろしさを物語っています。

28,11,1委員会調査:雲仙復興事務所と旧大野木場小学校

水無川の火山砂防事業は大きな規模で行われており、火山の多い長野県では火山砂防を進める上で大変参考になります。

 


県議会委員会の調査を実施(2)

28,11,1委員会調査:雲仙岳災害記念館10月31日(月)から11月2日(水)までの3日間にわたり、県議会危機管理・建設員会の調査が行われ、副委員長として参加しました。

今回は、九州地方の災害関連の施設などを調査しました。

調査内容について、4回に分けて報告しています。

第2回目は、長崎県島原市にある「雲仙岳災害記念館」です(写真は館長の説明の様子)。

雲仙普賢岳は、平成2年に大噴火が起き、大きな溶岩ドームが形成されましたが、平成3年6月の噴火によりそのドームの一部が崩壊して大きな火砕流となり、44名もの死者・行方不明者が出ました。

28,11,1委員会調査:雲仙岳災害記念館.被災住宅

更にその後の降雨により、大規模な土石流が下流の家屋や田畑を襲い、大きな被害が発生しました(写真は記念館の敷地内にある土砂に埋まった家屋)。

この記念館は、災害による様々な教訓を後世に伝えようと、平成12年に建設されました。

記念館には、多くの修学旅行や校外学習の児童生徒が訪れていましたが、大変勉強になりますので、長野県内の学校の修学旅行先として見学コースに入れることを検討すべきと考えます。


県議会委員会の調査を実施(1)

28,10,31委員会調査:長崎大学長寿命化センター10月31日(月)から11月2日(水)までの3日間にわたり、県議会危機管理・建設員会の調査が行われ、副委員長として参加しました。

今回は、九州地方の災害関連の施設などを調査しました。

調査内容について、4回に分けて報告します。

第1回目は、長崎市にある長崎大学の「インフラ長寿命化センター」です(写真はセンター長の説明の様子)。

インフラ長寿命化センターを設置している大学は稀ですが、このセンターでは道路等のインフラの長寿命化の研究を主に研究しています。

そして事業の1つとして、道路の維持管理に携わる人材「道守」を育成しています。

「道守」には、「道守補助員」「道守補」「特定道守」「道守」という4つのランクがあり、それぞれ講義や実習、資格試験を経て資格が与えられます。「道守」は「「技術士」相当の資格です。

これまで市町村などでは道路や橋の点検作業は、資格者を持つ専門業者に委託していましたが、業者数が限られており点検に多くの時間を要していました。

「道守」に委託すれば安価で多くの施設の点検がスピーディーに行うことが可能となり、市町村には大きなメリットがありますので、長野県でもこの資格者の養成を検討する価値は大きいと考えます。