9月県議会で一般質問(5)

3 森林の整備・林業の振興について(その2)

(2) 県産材の需要・供給の拡大について(その1)

・ アメリカの住宅着工件数が伸びるなどして、国際的に木材の需給がひっ迫し、木材価格が高騰していわゆる「ウッドショック」と呼ばれる状況にある。

・ 伊那市にある住宅建設会社「フォレストコーポレーション」は、県産材にこだわった木造注文住宅を建設しており、使用する木材は県産材でしかも天然乾燥した木材を使用している。ウッドショックの中にあっても必要な木材は充分な量を確保しており、木材価格の値上げの影響を受けていない。

・ 県産材への需要が高まっている状況下で、県内の林業・木材産業にとっては、今が大きく飛躍するチャンスでもある。

・ 原材料の自給を促進する側面からも、需要の確保・創出とともに、安定的に県産材を供給できる産業構造を構築する必要がある。

・ 一方、林業従事者の減少が進み、加えて高齢化も進んで人材不足が深刻な状況にある。

Q1 今回の急激な国産材や県産材の需要を、将来にわたって確かなものとすることが必要と考えるが、県として需要確保の面で、現在具体的にどのような対策を行い、今後どのような対策を講じていく方針か?

A1(林務部長)

現在県産の丸太や木材製品の需要が好調であり、県産材への転換のチャンスと捉え、新たな需要を確かなものとし、着実な増産に繋げられるよう、林業、木材産業、住宅産業の需給マッチングを積極的に進めている。また外材から県産材へのシフトを促すため、工務店に対し県産材製品の購入や普及啓発を支援していく。

 

Q2 県産材の活用を拡大するために、県内の関係事業者が連携して、県産材に特化した住宅建設を促進することを提案するが?

A2(林務部長)

林業、木材産業、住宅産業などの関係事業者による連携組織が県内各地に33グループあり、県産材住宅づくりに取り組んでいる。県としては、外材を主に取り扱ってきた工務店などに対しても、こうしたネットワークへの参画を積極的に働きかけていく。