9月県議会で一般質問(3)

27,9議会一般質問:議長席前アップ

9月県議会定例会が開催され、私は10月2日(金)に一般質問を行いました。

4回に分けて質問の主な内容を、お知らせしています。

第3回目は、「キャリア教育について」の質問です。

【質問の要旨】

・地方創生を進めるにあたって、将来の産業を担う人材の育成が重要である。そのため、学校教育活動としての「キャリア教育」には、大きな期待がかかる。

・県では、中学校における「キャリア教育」については、職場体験学習を中心に据えている。これに加えて、「地域に生きることを学ぶ学習」にも力を入れることを提案したい。

・「地域に生きることを学ぶ学習」を基本とした「キャリア教育」を進めることにより、地域に誇りと愛着を持ち、地域に生きようとする人材を育てることができる。

・そこで、「地域に生きることを学ぶ学習」をどう評価するのか、義務教育段階における「キャリア教育」をどのように進めようとしているのか、菅沼教育次長にお聞きする。

【教育次長】 平成23年度に策定した「長野県キャリア教育ガイドライン」に沿って「キャリア教育」の充実に努めている。中学校における職場体験学習は、職業についての学習だけでなく、地域の産業や伝統を支える人たちに出会い、地域に生きる思いや願いに直に触れる貴重な機会となっており、「地域に生きることを学ぶ学習」に繋がっている。

各市町村で産学官からなるプラットホームを設立し、地域に密着した「キャリア教育」を行うことが重要であり、県内ではそうした先駆的な取り組みにより、文部科学大臣表彰を受賞した教育委員会(伊那市)もある。優れた取り組みを広く発信することで、長野県全体の「キャリア教育」が一層充実するよう、市町村教育委員会や学校を支援していく。

・また、長野県の「キャリア教育」に何を期待するのか、人材の育成・確保の面から、産業労働部長にお聞きする。

【産業労働部長】 日本は、今後も加工産業を基本に進むと考える。そのためには高い技術と技能が必要であり、それは人によって可能となる。人づくりこそ将来の日本の、長野県の産業の基本であり、「キャリア教育」はその人づくりの第一歩。しっかりとした職業観と勤労観を醸成し、地域の産業や企業の役割と、その魅力についても理解を深めることを期待する。それが地域に暮らし、長野県の産業界を支える人材の育成と確保に繋がると考える。