9月県議会定例会が開催され、私は10月2日(金)に一般質問を行いました。
今回から4回に分けて質問の主な内容と答弁の要旨を、お知らせします。
6月議会では地方創生について質問しましたが、地方創生は県政にとって最重要の課題であることから、今回も地方創生に関する質問をしました。
第1回目は、「長野県教育の再生について」の質問です。
【質問の要旨】
・長野県は、教育を重んじ向学心に富む県民性があったことなどから、「教育県」と言われた。
・県では、知・徳・体の調和が取れたいわゆる全人教育を掲げて教育を推進してきたが、現在は学力問題、いじめ、不登校、教員の不祥事の発生、家庭教育機能の低下などの課題が山積しており、「教育県」と言えるかは疑問である。
・そこで、長野県は「教育県」であると考えるか、ないと考えるか、またその理由は何か、知事と教育長の認識をお聞きする。
【知事】 多くの県民が「教育県」ではなくなっていると感じている状況を大変残念に思う。私は、勤勉な県民性だと強く感じている。公民館活動・社会教育も活発な風土であり、今現在も教育を大切にする「教育県」であり続けていると思う。
【教育長】 現在の長野県教育は多くの課題を抱えているが、教育を大切にする風土や伝統は今も根付いていると考える。子どもたちが自立できる確かな力を付けるために、改めて地域や教育界が一丸となり、長野県は『教育県』であると言われるようにしっかり取り組まなければならない。
・地方創生のためにも、長野県教育を再生し、真の「教育県」にならなければならない。
・長野県教育には、長きにわたって培われてきた良き伝統がある。また、豊かな自然・歴史・文化・産業・食・人材などの優れた地域資源がある。これらを最大限に生かして長野県らしい教育を進めることを提案したい。
・目指すべき長野県教育とは、優れた地域資源を大切にし、豊かな人間性を育む教育である。
・そこで、長野県教育をどう再生しようとしているのか、また長野県らしい教育をどのように進めるのか、知事、教育長にお聞きする。
【知事】 信州創生を進めていく上で「教育・人づくり」の強化が最も重要なテーマと考える。長野県の強み、長野県らしさを教育の中に活かした「信州学」を取り入れ、長野県の歴史や産業等をしっかり身に付けた若い世代を作り上げていくことが大事である。
子どもたちの個性や能力をしっかり伸ばしていく多様な学びの場を、作っていくことが重要。新しい意味での「教育県」として長野県が再生できるように、教育委員会と力を合わせて取り組んでいく。
【教育長】 地域を知り、地域を学ぶ「ふるさと学習」や、長野県の自然を活かした特色ある教育活動をさらに充実させていく。
高等学校で「信州学」を立ち上げ、ふるさとに誇りと愛着を持ち、地域を大切にする心や地域のために行動する力を、育成することを目指していく。
長野県の豊かな自然や風土を活かした特色ある教育を展開し、長野県らしい教育の再生に取り組んでいく。