6月28日(木)に、6月県議会の一般質問を行いました。
今回は、「文書の管理」、「暴力の追放」、「県営発電所の大規模改修」の3項目について、知事等に質問をしました。
質問の概要を、4回に分けて報告します。
4回目は、「県営発電所の大規模改修について」の質問です。
1 県営「春近発電所」の大規模改修について
・ 企業局では、改修に係る費用負担を軽減し地域の活性化を図るため、民間資金を活用して社会資本を整備するいわゆる「PFI」の活用を検討して来た。
・ 昨年度は、PFI活用の確実性などを検証するため、基本構想の策定作業を行った。その結果によると、企業局直営で実施する方がPFIに比べてより利益が大きいことが明らかになった。これを受けて、事業は企業局が直営で実施することとし、プロポーザル方式による入札を検討するとの報道があった。
Q1 私は昨年11月県議会定例会でPFI活用による事業実施について一般質問を行い、公営企業管理者から答弁があった。
当時の答弁内容からすると、今回方向転換をしたものと受け取れる。
大規模改修の具体的な方向性やその理由、また今後の具体的なスケジュールをどう想定しているのか?
A1(公営企業管理者)
基本構想の策定作業による調査結果は、企業局が実施する場合は20年間の総利益がPFIと比べて約47億円増加するというもの。
これを踏まえて企業局が直接実施することとし、その事業者選定に当たっては地元調達率の向上や民間ノウハウの活用が可能なプロポーザル方式を検討している。
県議会の議論を経て、速やかに春近発電所の大規模改修の整備手法を最終的に決定し、2020年度までに現行の固定価格買取制度の適用を受けられるよう早急に手続きを進め、2024年度中の運転開始を目指して事業の進捗を図る。
Q2 発電事業者にとっては有利な「固定価格買取制度」は、2020年度までに申請することを要するが、企業局がこれまで開発を予定していない水力発電施設についても、この制度を活用することを提案するが?
A2(公営企業管理者)
現行制度の期限内により多くの発電所において制度の活用を図るべきと考え、現在西天竜発電所の大規模改修に加え、新たに県営の横川ダム・箕輪ダム・片桐ダムへの発電所の整備に着手している。
地域の状況把握や権利の調整など市町村等にも協力をお願いしながら、現行制度の活用を目指して新規発電所の整備を加速していく。