議会常任委員会調査を実施(1)

10月24日(水)から26日(金)までの3日間にわたり環境・産業・観光委員会の県外調査を実施し、副委員長として参加しました。

今回は、福井県・石川県・富山県・東京都にある委員会関係の機関などを調査しました。主な内容について、2回に分けて報告します。

第1回目は、石川県にある学校法人金沢工業大学です。

この大学には「革新複合材料研究開発センター(ICC)」という施設が設置されており、産学連携により複合材料を広い分野で利用するために、技術的な研究や製品開発を支援しています(写真はICCで説明を受ける委員)。

具体的には、炭素繊維複合材料(炭素繊維と樹脂を組み合わせたもの)を利用した製品を開発し、次世代インフラシステムとして活用することなどを進めています。

炭素繊維複合材料は、鉄の10倍の強度がありながら重さは4分の1で、軽くて錆びないという特長は、錆が課題となっている橋やトンネルなどのインフラへの適用が可能となります。

国(文科省)ではこの施設に集中的に投資(9年間で100億円)しており、ここでの研究開発により、将来日本が炭素繊維複合材料を使用した製品の生産額で、世界的にも注目される存在になることが期待されます。

また、生産技術などは石川県のものづくり産業の発展に、大きく寄与すると思われます。

この施設の設置には石川県が主導的な役割を果たしていますが、こうした思い切った先を読んだ取組は長野県でも大いに参考にすべきと考えます。