10月30日(水)から11月1日(金)まで、県議会農政林務委員会の県外調査が実施され、委員として参加しました。
主な調査結果について、3回に分けて報告します。
【10月30日】
① 岩手県議会(岩手県産米の販売戦略)
・ 岩手県は、1等米の比率が92%で全国1位。
・ 農林水産部に「県産米課」を置いている。
・ 高品質の県産米を生産し県内外に販売するため、「いわてのお米ブランド化生産販売戦略推進協議会」を県・農協・民間企業等により平成6年に設置。
・ 目指す姿は、全国トップクラスの米生産地としての地位を確立すること。
・ 現在は、「金色のしずく」(平成29年販売開始)と「銀河のしずく」(平成28年販売開始)の販売促進に力を入れている。「銀河のしずく」は、食味ランキングで最高位の「特A」。「ひとめぼれ」は従来からの主要銘柄。
・ 県内外に「いわてのお米提供店」として402店(飲食店・宿泊施設等)を登録。
※ 長野県と比較して、かなり力を入れて県産米の生産・販売に力を入れており、参考になった。
② ノースジャパン素材流通協同組合(木材の流通革命)(盛岡市)【写真】
・ 素材提供事業者(生産者、団体、森林組合)と提供先(製材・集成材工場、
合板工場、チップ工場)の間に入り、出荷調整、代金の支払い、価格交渉、クレーム対応、情報提供等を行う。
・ 東北地方は大型工場が多く立地しているため、このシステムは有効。
・ 原木は提供先に直送し、コストを縮減している。
・ 現金決済を行っている。
・ 組合は、全ての受発注・支払いを行うため、代金決済業務が大変である。
※ 岩手県の置かれた環境にマッチした非常に効率的なシステムであり、参考になった。しかし、長野県にそのまま導入できるとは考えにくい。長野県は、資源量はあるが、伐採量がまだまだ少ないのが課題であり、収入を上げる林業事業体の育成も今後の課題である。