3月初めに県消防防災ヘリコプターが松本市の山中に墜落し、ヘリは大破し搭乗していた9人全員が死亡しました。
このため、県では緊急時には県警ヘリや近隣都県の消防防災ヘリ、消防庁や自衛隊ヘリの出動を要請しています。
このゴールデンウィーク中は、山林火災や山岳遭難の救助でヘリの応援を4回にわたり受けています。
県や県内の消防本部では、できるだけ応援を受けずに済むように、山林火災の防止のための予防活動を続けていますが、飯田市で大火が発生するなど予防活動の効果が出ていないのが実態です。
ヘリの応援を要請する場合、関係機関との連絡調整や現地調査などヘリの業務を支援する後方支援部隊が必要であるため、その部隊員として県内消防本部の消防隊員を派遣してもらっています。
県では現在6名の派遣を受けており、上伊那広域消防本部(上伊那広域連合が設置)でも1名の隊員を派遣しています。
上伊那広域消防本部は、消防力の増強を目指して平成27年4月に伊那消防組合消防本部(4市町村で構成)と伊南行政組合消防本部(4市町村で構成)が統合して発足しました。
私は上伊那広域連合と伊那消防組合の助役として、平成26年12月まで統合の調整作業や新本部庁舎の建設に関わりました(写真は本部庁舎)。
この統合により消防組織が充実し、今回の隊員の派遣が可能となったものですが、統合の効果がこうした場面にも出ており、統合に関わった者として嬉しく思います。