3 女性から選ばれる県づくりについて
Q1 若い女性の県外流出が顕著な中で、女性から選ばれる県づくりを進めることが重要である。男女の固定的役割分担意識、女性差別意識を解消し、地域や家庭、社会に残る旧来からの慣習を改善するための対策を積極的に進めるべきと考えるが、県の現状の対策をどう認識し課題をどう捉え、今後どう対応していくのか?
A1(関副知事)
7月には上伊那地域の女性・若者との意見交換に参加した。その際参加者から、「多様な考え方が受け入れられ、住みたいと感じる地域や、女性の働く場所があり、活躍できる地域が理想」といった切実な声を聞いた。性別による固定的役割分担意識の解消が、女性から選ばれる県づくりを進める上で不可欠な視点であると改めて強く認識した。現状では意識の解消に至っていない。「人口戦略(仮称)骨子案」では、「価値観の転換を図り、性別による固定的役割分担意識を解消する」としているが、職場や地域コミュニティー、そして家庭での抜本的な意識変革が必要。酒井議員指摘のように、公民館数が日本一である長野県においては、こうした地域に入り込んだ取り組みが効果的。
Q2 私は、固定的役割分担意識、女性差別意識の解消等のために、県内の公民館活動を活用するよう議会で提案して来たが、教育委員会ではこれまで具体的にどのような取組を行ってきたのか?
A2(教育長)
県教育委員会では、公民館活動を支援するため生涯学習推進センターの公民館支援専門員が、市町村の公民館等に出向き実施している公民館社会教育講座で女性活躍推進をテーマとして取り上げているほか、市町村の公民館関係者を対象に、男女共同参画について学ぶ研修会を実施している。今後も公民館の活動を支援することで、固定的役割分担意識などの解消等に繋げていく。