伊那市富県地籍で、春富土地改良区が管理する幹線水路を活用した小水力発電所の建設が始まりました。
建設予定地では、幹線水路から分水して下流の受益地に用水を送るための水路が設けられていますが、落差が大きいため階段状の水路になっています。
この落差水路は、これまで用水を流すためだけのものでしたが、小水力発電所により落差(23m)を利用して大きなエネルギーを発生させることができます。
建設費は4億円と巨額になりますが、国・県・市の補助金が交付されるため、発電をすべて売電することにより利潤が発生します。
この利潤を土地改良区全体の施設の維持管理費に充てようとするものです。
先進的な取り組みであり、自然エネルギーの活用策としては優れたものだと思います。
今後は施設が稼働し、実際の発電量や施設運営上の課題など検証していくことが大切だと考えます。