9月11日(月)に、伊那市富県地籍で上伊那地域振興局が建設を進めていた小水力発電所の竣工式が現地で行われ、地元県会議員として出席しました(写真)。
この発電所は、春富土地改良区が管理する農業用幹線水路から分水して、河岸段丘下の受益地に用水を送るための水路(落差工)の落差(22m)を利用して発電するものです。
この工事は、平成26~29年度にかけて県営かんがい排水事業として行ったもので、事業費は4億円(国50%、県25%、市15%、土地改良区10%の負担)です。
発電期間は4月~9月、発電出力は197Kwで、中部電力に売電されます。
施設は、完成後に土地改良区に引き継がれています。
工事は、発電施設の実績が豊富な(株)ヤマウラが施工しました。
事業費は巨額になりますが土地改良区の負担は10%と少なく、売電により年間約2千万円の収入を得ることができ、土地改良区全体の施設の維持管理費に充てられます。
竣工式の中で、関係者で通電式を行いました(写真)。
現在、県企業局でも県が管理しているダムを活用した水力発電施設を作っていますが、水や木(木質バイオマス)が豊富な長野県ですから、自然エネルギーの活用を積極的に進めたいものです。