11月1日(日)に、紅葉がとても美しい伊那市長谷(旧長谷村)中尾の「中尾座」で秋の定期公演があり、観に行きました。
中尾歌舞伎は、江戸時代からの長い歴史がありますが、太平洋戦争とともに活動が途絶えていました。
その後昭和61年に復活を果たし、今日に至っています。復活してから今年で30年目を迎えました。
現在は、地元中尾地区の皆さんを中心に、市内の各地域の皆さんの応援や出演を得て、活発な公演活動を進めています。
今回は、「奥州安達原三段目 袖萩祭文の段」(おうしゅうあだちがはらさんだんめ・そではぎさいもんのだん)という演目での公演でしたが、会場は市内外からの観客で満席となり、深まりゆく長谷中尾での見事な芝居に、時には涙を流す人もありました。
大見得を切ったときなどは、大きな拍手とともに沢山のおひねりが舞台に投げられました。
特に子役の森君(伊那市美篶の小学生)のすばらしい演技には、大きな声援が送られていました。
こうした地域の歴史ある民俗芸能を継承していくことが、まさに地方創生につながると思います。大いに応援していきたいと思います。