コロナと嘘(うそ)

コロナ禍で国民が不自由な生活を強いられている中、緊急事態宣言が発出されているにもかかわらず、国会議員が深夜に銀座のクラブ通いで引責辞任や離党に追い込まれました。

いずれも与党の議員4人で、会食の自粛を国民に訴える立場にありながら不適切な行動をしたことは、今後の政権運営に大きな影響が出そうです。

また、いずれの議員も当日の行動について嘘をついていたことが後日明らかになり、国民の批判が拡大しました。

なぜこんなに国会議員の嘘が横行するのか、国民には理解ができませんし、多くの国民は怒っていると思います。

そもそも、国会議員が国会の場で虚偽答弁をしても、後日虚偽が明確になっても謝罪するだけで、責任を取ることはあまりありません。

安倍首相は国会審議の中で、森友学園への国有地売却の件で139回、桜を見る会の前日の夕食会の件で118回にもおよぶ虚偽答弁をしたことが明らかになっています。

首相が虚偽答弁をしても許されるのなら、一般の議員が嘘をついても問題視しないというのが、国会議員には常識なのかも知れません。

一方、台湾はコロナの封じ込めに成功したと、国際的に高く評価されています。

コロナ対策の陣頭指揮を執ったのは陳時中大臣(中央衛生福利部長)ですが、インタビューでコロナ対策に関して特に重要視したことについて聞かれ、次のように答えたと報じられています。

「リーダーとして嘘をつかないこと。積極的に国民とコミュニケーションを取り、耳を傾けて安心してもらうことを大切にした。」

こうしたリーダーがいたからこそ、国民は政府を信頼し政府の施策に協力し、コロナを封じ込めることに成功したと思います。

今国民の政府に対する信頼感が薄らいでいますし、コロナ対策でも評価が下がっています。

コロナ対策は、これからが正念場です。政府や国会は国民から信頼を得ることにも、全力を挙げなければならないと思います。

そのためにも、正確な情報をしっかり国民に伝え、国民が納得できる説明をし、国民に協力を求めなければなりません。

当然のこととして、嘘はいけません。