12月3日(木)に、11月議会定例会の一般質問を行いました。
質問の主な内容を、4回に分けてお知らせしています。今回が最終回です。
○ 森林の整備と林業の振興について
Q1 森林は荒廃しており、森林の持つ多面的機能が低下するなど、森林・林業の置かれている状況はきわめて深刻である。
今やるべきことは、早急に健全な森林を再生する施策を講じるとともに、林業・木材産業を再生していくことであり、森林の積極的かつ計画的な整備と、木材の利活用の推進を図る必要がある。
長野県の森林・林業の現状を、県としてはどう認識しているのか、また、これまでの県の森林・林業政策をどう総括しているのか、林務部長にお聞きする。
A 森林は、「育てる時代」から「利用する時代」を迎えている。森林の多面的な機能を発揮するための計画的な間伐や、防災・減災のために災害に強い森林づくりを進めてきた。県産材の有効利用に向けた生産・加工・流通体制の整備、県産材の需要拡大にも取り組んできた。
Q2 大北森林組合等の事案に関連して、「森林づくり県民税」についてどのように考えているのか、知事にお聞きする。
A 森林税の活用により里山の間伐を重点的に実施してきた。山地災害の防止等県民の安心安全な暮らしの確保には役立っている。森林税の取り扱いは、今回の事案とこれまでの成果を踏まえて、県民づくり県民会議などの意見を聞きながら検討していく。
Q3 豊かな「森林県」、力強い「林業県」を目指す長野県にふさわしい施策をどう進めていくのか、その意気込みを知事にお聞きする。
A 森林の徹底的な活用こそが長野県の発展の基本になり得る。林業・木材産業の振興にしっかりと取り組んでいきたい。今 様々な環境がチャンスでもあるため、「林業県」への脱皮を目指した取り組みを着実に前進させていきたい。生産性の向上を図り、エネルギーや住宅への利活用の拡大へも取り組んでいき、そうした需要に合わせた安定供給対策の整備も進めていく。これらに総合的に取り組む中で「林業県」としての飛躍を目指す。