コロナワクチンの接種が、ようやく全国で開始されました。
しかし、接種予約に関して各地でトラブルが発生しています。
特に多くの高齢者はネットを使えないため、電話予約をしようとしても中々電話がつながらないなど、不満が出ています。
一方、スムーズな予約ができるように、工夫をしている自治体があります。
箕輪町では、事前に高齢者に意向調査を行い、接種を希望するか、どこの医療機関で接種を希望するか、空きが出た場合に急な連絡でも対応が可能かなど、詳細な内容を聞いています。
その上で、接種の日時、医療機関を記載したクーポン券と予診票を各人に送付しています。そのため、本人は予約を行う必要がありません。
町の対応は、わずらわしさがなく、高齢者の立場に立った方法だと、大変評価されています。
これ以外にも市町村では様々な工夫により、混乱しない予約方法を取っています。まさに知恵比べです。
一方、自衛隊が運営する大規模接種センターに関しては、様々な批判が出ています。予約はすべてネットによりますので、ネットを使えない高齢者は困っています。
また、架空の接種番号でも予約できることや、正規の対象者が接種番号を間違えても予約できることが分かり、システムの信頼性に不信感が出ています。
急遽自衛隊で対応することになったため、システム構築に期間が足りなかったという事情も理解できますが、日本の国防を預かる自衛隊のシステムに不備が生じたことは、国内外に対して恥をかく結果となりました。
ワクチン接種に関しては、高齢者にも親切で分かりやすいシステムを構築し、安全で安心して接種が受けられる環境にすることが求められています。