県議会委員会県外調査を実施(1)

11月7日(月)から9日(水)に、県議会県民文化健康福祉委員会の県外調査が実施され、委員として参加しました。

今回は、東北地方にある委員会に関係のある施設等を調査しました。主な内容を2回に分けて報告します。

 

1 山形大学医学部東日本重粒子センター(山形市)(写真は回転型照射室)

・ 世界初の総合病院と直接接続された重粒子線治療施設。

・ 重粒子線治療とは、放射線治療の一種で、炭素イオンをがんに照射します。

・ ①放射線に比べて破壊力が強い、②集中的に照射できるため周りの正常臓器にダメージが少ない、③照射回数が少なく概ね半分以下の期間で治療できる、などの特長があります。

・ 副作用が少ないという利点もあります。

・ がんによっては高額医療費制度が適用になり、自己負担が少なくて済みます。先端医療保険に加入していれば、保険給付の対象になります。

・ 他県の患者も受入れています。

 

2 宮城県美術館(県立、仙台市)

・ 教育普及活動の先駆的な取組に特長があり、創作室での体験活動も高く評価されています。

・ 当日は、オランダが生んだ巨匠(17世紀のバロック期を代表する画家)の絵画展が開催されており、県内外からの多くの来場者で混んでいました。

 

3 宮城県庁(仙台市)

・ 子ども・子育て施策について、特に少子化対策の先進的な取組を行っています。

・ 子育て支援策としての「どこでも授乳室プロジェクト」は、利用者から大変好評です。

・ 女性が活躍する社会づくりに関して、女性応援プロジェクト推進事業(若年層が県内に定着しやすい環境の整備)の取組は先進的です。

 

 

 

 

 


美和ダムの土砂堆積抑制施設が完成

11月6日(日)に、伊那市内で伊那市長谷地籍にある美和ダム(昭和34年竣工)の土砂堆積抑制施設(ストックヤード)の完成式(令和3年5月竣工)があり、地元県議として出席しました(写真は式典であいさつする国交省中部地方整備局長)。

この施設は、三峰川上流から流出した土砂を一時的に貯めて、ダム湖内の体積を抑制する施設です。

延長220m、幅40.5m、高さ5.5mのコンクリート製で、集積容量は3万㎥です。

三峰川は南アルプスを流下していますが、地質が脆弱なために、豪雨時には大量の土砂が流下して、このダムに一気に大量の土砂が堆積します。

堆積土砂を排除しなければ、ダムの洪水調整機能を維持することができません。

そこで、ダム湖に堆積した土砂を浚渫(しゅんせつ)して一旦ストックヤードに貯めておき、洪水時に水勢を利用して、ストックヤード内の土砂をバイパストンネル(既設)を通じてダム下流に排出します。

施設の建設は国交省三峰川総合開発工事事務所(伊那市長谷)が、美和ダム再開発事業の一環として行いましたが、こうした施設は国内初のもので、今後他のダムにも適用できます。

完成式典の中で関係者は、「三峰川上流域に建設を予定していた「戸草ダム」の計画が中断しているが、三峰川、天竜川更には諏訪湖の治水力向上のために、何としても建設を実現しなければならない。」と話していました。

私は、気候変動によりゲリラ的豪雨が多発している状況を見れば、戸草ダムの建設実現に向けて議員として努力しなければならないと考えます。


伊那市表彰式典が開催

11月3日(木)に伊那市表彰式典が開催され、地元県会議員として出席しました。

市では、毎年文化の日に表彰式典を開催しており、各分野で顕著な功績を残された方々を表彰しています。

今年は、地方自治、寄付、教育文化、産業、保健衛生、善行の6分野から、12名・6団体が表彰されました。

いずれの皆さんも、長きにわたり各分野で市政発展に貢献されました。

一つのことを長く続けるには、相当な努力も必要ですし、誰にでもできるものではなく、受章された皆さんには、敬意と感謝を申し上げたいと思います。

受賞団体の「鈴音(すずね)の会」は、20年以上の長きにわたり音訳のボランティア活動を続けてこられました。現在は、新聞などをパソコンで録音し、希望者にCDを配布しています。目が不自由な方には大変感謝されています。

私は式典の中で、「コロナ、ウクライナ、物価高騰、旧統一教会問題など、世の中は暗い出来事ばかりである。それぞれの分野で活躍されている皆さんが、今日こうして表彰を受けたことは、市民にとっては大変明るい話題であり、市民は元気をもらえると思う。今後も、受賞者の皆さんにはこれまでの経験を生かして市政発展のためにご活躍いただきたい。」旨の祝辞を述べさせていただきました。