6月議会で一般質問(2)

Ⅰ 市町村の上水道事業(その2)

2 「コンセッション方式」

 ※ コンセッション方式:施設の所有権を公共が所有したままで、施設の運営権を民間事業者に設定する方式

・ 私は、令和元年9月議会において一般質問を行い、官民連携の一つの手法である「コンセッション方式」について質問した。

・ これに対して知事は、「県としては、コンセッション方式を推進していくという考えには立っていない。」と明確に答弁している。

Q 官民連携の一つの手法である「コンセッション方式」は、導入による懸念事項が多いことから、県内水道事業に導入すべきではないと考える。従来と同様、今後も「コンセッション方式」については、県として推進しない方針に変更がないことを確認するが?

また、人口減少が激的に進む中で、市町村における水道事業の現状及び課題をどのように認識し、広域的自治体である県として、今後市町村水道事業に対してどのように関わっていく方針か?

A(知事)

  水道事業における官民連携の手法として、全てを市場原理に委ねていいものと悪いものがある。県としては積極的に「コンセッション方式」を推進していくという考え方ではない。

  市町村の水道事業は多くの課題を抱えており、課題をそのまま放置すると、将来的には水の安定供給にも支障が生じることを懸念している。県としては広域連携を進めていく立場から、企業団等を中心とした事業統合を進めていく圏域と、まずは事務の共同化を進めていく圏域の、2つの方向性を示している。

 


6月議会で一般質問(1)

6月28日(水)に、6月議会定例会の本会議で一般質問に立ち、知事等に提案や質問を行いました。

今回は、市町村の水道事業と公文書管理の2項目です。

質疑の主な内容を、6回に分けて報告します。

 

Ⅰ 市町村の上水道事業(その1)

1 上水道事業の広域連携

 ・ 県では今年3月に「水道ビジョン」を改定した。

・ 「水道ビジョン」は、「水道広域化推進プラン」も兼ねている。

Q 「長野県水道ビジョン」(水道広域化推進プラン)では、県内9つの圏域において広域連携を進めるとしているが、現下の水道事業を取り巻く厳しい環境を考慮すると、県がリーダーシップを発揮する中で、一刻も早く広域連携を進めるべきと考える。

特に上伊那圏域においては「第1のステップとして、上伊那広域水道用水企業団加入の5市町村と企業団との早期の「垂直統合」を検討する。」としているが、「垂直統合」をいつまでに実現するのか、具体的な検討スケジュールを設定すべきではないか?

A(環境部長)

  県では、広域連携の推進が急務と考えており、各圏域の広域連携の検討の場において具体的な取り組みへの助言や支援を行うほか、一律に進めにくい圏域については市町村間等の調整を行っている。

上伊那圏域では、広域連携の必要性は概ね合意形成されており、具体的な連携方法について検討を進めていくこととなっている。上伊那圏域では「垂直統合」により運営する基盤が整っているため、他の圏域に先駆けて広域連携を目指すことが可能。県としては、地域の意見や課題を踏まえ積極的に調整役を担うとともに、提案いただいたスケジュールの設定など具体的な検討を進める。

※ 上伊那圏域においては、具体的に検討を進める方針が確認できました。

 


県議会が開会

6月22日(木)に、県議会6月定例会が開会しました。

会期中は議員会館に滞在しており、毎朝善光寺へウォーキングに出かけます。

ウォーキングコースの中には、信州大学教育学部前を走る県道406号(俗称「平林街道」)の歩道があります。

この街道は、善光寺に通じる「中央通り」と交差しますが、善光寺参りの人々も往来する道です。

6月には、歩道に植えられた美しいアジサイを見ることができます。

議会開会日には、知事から議案が提出され、知事から提案説明がありました。

主な議案は、総額211億円余りの一般会計補正予算案や県立高校の再編統合の同意を求める議案などで、全部で22議案です。

補正予算案の主なものは、物価高騰対策や今月2日の台風2号と梅雨前線豪雨により伊那谷を中心に被害を受けた公共施設の災害復旧費などです。

一般質問は、27日(火)から30日(金)まで行われますが、私は28日(水)に質問に立ちます。

今回は、市町村の水道事業と公文書管理の2項目について、知事等に提案や質問を行います。

議会は、7月7日(金)に閉会します。