県議会委員会の現地調査(その2)

④ サンサンワイナリー

標高は840m余りで、西に8%の傾斜がある水はけのよい広大な農場にブドウを自社栽培しており、高品質のワインを製造しています。各種のワインコンクールで高い評価を得ています。社会福祉法人が経営しており、農福連携や介護・子育て支援にも力を入れています。自社のブドウ生産量が需要に追い付かないため、近くのブドウ農家からも原料の供給を受けています。

 

⑤ 若年者就業サポートセンター(写真)

県が設置した若年者の就業を支援する施設(通称ジョブカフェ)で、松本駅近くのビルに開設しています。長野市には分室があります。新卒者応援のためのハローワークを併設しています。職員数は松本7人・長野5人です。

求人検索、職業相談、コンサルティングなどの来所者が多く、セミナーやガイダンスも実施しています。昨年度の就職者実績は1056名でした。就職者のうち正規採用者が多いのが特長です。


県議会委員会の現地調査(その1)

7月24日(月)・25日(火)の2日にわたり県議会産業・観光・企業委員会の県内調査が実施され、委員長として参加しました。

今回は、中南信地域の委員会に関係する現地機関や事業の調査を行いました。調査の主な内容を報告します。

24日は、南信工科短大(南箕輪村)、伊那食品工業㈱(伊那市)、伊那合同庁舎(伊那市)、岡谷酸素㈱(岡谷市)です。

25日は、諏訪合同庁舎(諏訪市)、サンサンワイナリー(塩尻市)、若年者就業サポートセンター(松本市)です。

調査した機関等のうち主な内容について、2回に分けて報告します。

 

  •  南信工科短大

素晴らしい教育内容であり、就職率も100%ですが、知名度が低いため、学生数が定員割れしています。今後いかに知名度を上げていくかが課題です。

② 伊那食品工業㈱(monterina)

本社敷地に隣接して建設された観光施設で、毎日多くの来客で賑わっています。全国各地から集めた土産品などを販売しており、リニアや三遠南信道路の開通を見据えて開業しました。

③ 岡谷酸素㈱(写真)

LPガス(県下トップクラス)や産業用ガス(県内トップ)などを販売しています。LPガスは災害に強いことから、BCP対策に力を入れています。

 

 

 


リニア建設促進協議会の総会

7月21日(金)に、飯田市でリニア中央新幹線建設促進県協議会(会長は知事)が開催され、県議会リニア中央新幹線建設促進議員連盟の幹事長として出席しました。

協議会は、県、県内市町村、経済団体などで組織されており、毎年JR東海や国等への要望、沿線10都府県の同盟会との連携、関係機関との連絡調整や情報収集、広報・啓発活動などを行っています。

総会では、決議が採択されました。内容は、「早期整備・開業時期の明確化(2027年開業は困難な状況)、工事の安全確保、工事に対する地域の信頼・住民理解の確保、環境への影響の回避又は提言への配慮、建設工事に伴う発生土置き場の早期決定と安全確保、地域振興への積極的な取組、アクセス・乗換への利便性・快適確保への速やかな連携・協力、消費電力の提言等脱炭素社会への取組推進」の8項目です。

特に静岡工区については、水資源の問題で工事着手ができない現状を受けて、環境への影響の回避と早期開業を両立させる観点をもって、早期の工事着手を求めています。

私は、長野県駅から上伊那ほか他地域への2次交通に関する検討が進んでいないため、県など関係機関が積極的に検討を進めるべきと考えます。