県議会委員会の現地調査(その2)

11月1日は、JAXA筑波宇宙センター及び「いわき・ら・ら・ミュウ」です。

【JAXA筑波宇宙センター】(茨城県つくば市)

① 1972年に筑波研究学園都市の一角に開設した。53万㎡の敷地に最新の試験設備を備えた総合的な事業所。

② 主な事業は、人工衛星の開発や運用・及びその観測画像の解析、宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟を用いた宇宙環境利用や宇宙飛行士養成と活動推進、ロケット・輸送システムの開発と技術基盤確立のための技術研究推進。

③ 衛星データの災害や農業への活用や宇宙産業の振興などの面で、地方自治体と連携している。

④ 宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)を進化させた「HTV-X」の開発を進めている。

⑤ 10年の歳月をかけて純国産ロケットH-2を開発した(写真は屋外に実機を展示)。現在は、より高い性能を持つH-ⅡA、H-ⅡBロケットへと技術を継承している。

 

【いわき・ら・ら・ミュウ】(福島県いわき市小名浜)

① 観光と物産振興の中核的施設として、第3セクターにより平成9年に設立された。鮮魚・土産・飲酒などの店舗が入店、遊覧船事業も運営。

② コロナ前では、入場者数年間100万人、売上額15億円程度。コロナ禍により入場者数・売上額とも大幅に減少したが、今年度はコロナ前に戻りつつある。

③ 平成23年の大震災では、津波による大きな被害を受けた。1階の全店舗が全壊した。2階では、震災の状況を展示している。

④ 震災により漁獲量が激減し、震災前に比較して漁獲量は沿岸が2割、沖合・遠洋は4割と低下し、中々前の状態には戻らない。


県議会委員会の現地調査(その1)

10月31日(火)から11月2日(木)までの3日間にわたり県議会産業・観光・企業委員会の県外調査が実施され、委員長として参加しました。

今回は、東京都・茨城県・福島県の委員会に関係する機関等の調査を行いました。調査の主な内容を3回に分けて報告します。

 

31日は、県東京事務所・銀座NAGANO及びCIC・Tokyoです。

【東京事務所】(全国都道府県会館に入居。職員数22名)

① 市町村・金融機関・不動産会社・ゼネコン等と連携して企業誘致活動を行い、令和4年度は8件の誘致を行った。

② 首都圏企業・県内企業・市町村と連携し、マッチング機会の創出等を行っている。

③ 国会議員との情報交換、中央省庁からの情報収集、県による国への要望活動を行っている。

【銀座NAGANO】(銀座にある信州首都圏総合活動拠点。県等職員数12名、長野県観光機構職員数33名)

① ショップスペース・イベントスペース・観光インフォメーションコーナー・移住交流・就職相談コーナーを設置している。来年で開所10年を迎える。

② 来館者はコロナ前は年100万人、販売額は年25億円程度。

 

【CIC・Tokyo】(ケンブリッジ・イノベーション・センター。1999年に米国マサチューセッツ州ケンブリッジにて創設。日本では虎ノ門に拠点を構えている。)

① 起業家のために作られたイノベーションの発信基地で、世界につながるイノベーションの発信基地として、世界中のイノベーター・投資家・企業がコミュニティーを創出している。

② スタートアップ企業のほか、大企業・地方自治体など250を超える企業団体が入居している。世界各地のパートナーと連携しコミュニティーを形成することで、起業家に必要なネットワークを提供している。

③ コーディネートスタッフの多くは、大学院修了者や博士の称号を持つ方々で、全員が英語は堪能(写真の右からの4名)。


西天竜発電所が竣工

県企業局が、大規模改修工事を進めていた西天竜発電所(伊那市小沢)がこの度完成し、10月27日(金)に現地で竣工式を開催しました。

私は、企業局を担当する県議会「産業観光企業委員会」の委員長として出席し、祝辞を述べました(写真はテープカット)。

この発電所は昭和36年に建設したもので、老朽化が進んでいたため、大規模改修工事が行われました。

発電のための水は、西天竜の灌漑用水(岡谷市の川岸地籍で天竜川から取水)の流末の余水を活用しています。これまで灌漑期は水量が確保できないため、発電は出来ませんでしたが、今回の改修により小水力で発電できる高性能の発電機を導入したため、年間を通して発電できます。

事業費は47億円で、発電(年間1800万kW、一般家庭5000世帯の消費量に相当)の全量を民間に売電します。

私は祝辞の中で、「今後計画が進められる三峰川上流域の戸草ダムが建設される場合には、企業局が水力発電所を併設することを要望する。」と述べました。