県議会会派の県外調査(その2)

11月16日には、白老町にある「ウポポイ(民族共生象徴空間)」を調査しました。

この施設は、アイヌ文化の復興・創造・発展のための拠点として、2020年に国が整備したものです。

主要な施設は、アイヌ民族博物館、民族共生公園、慰霊施設などです。「ウポポイ」とは、アイヌ語で「大勢で歌うこと」を意味しています。

「伝統的コタン」では、アイヌのセチ(家屋)が再現されており、アイヌの暮らしや文化について解説するホログラムがあります。

施設の一つである「ポロセチ」では、アイヌの歌や踊り、楽器の演奏を見学することができます(写真)。

また、同日、札幌市の「北海道大学ビジネススプリング」内にある「㈱ミルウス」を調査しました。

この会社は、北海道大学との連携で創設されたベンチャー企業です。社長は、民間企業を退職後、北大の特任教授を経てこの会社を立ち上げました。

主な事業は、センサにより取得したデータ(食事・活動・血圧・ストレス・睡眠・医療記録等)の情報の処理、蓄積、解析、評価、及び提供を行っています。これにより、医療・健康支援ビジネスを開発しようとしています。

この会社で開発したハード・ソフトを民間企業に提供し、新たな分野のサービスや製品製造につなげます。また、スタートアップの育成を支援していきます。


議会決算委員会で調査(その2)

11月9日には、総務部の情報公開・法務課の追加調査を行いました。これは、同課の「情報公開・個人情報保護運営」に関して、調査実施日(10月12日)の翌日に、不適切な事務処理があったことを同課が公表したため、私がこの事項の追加調査を提案したものです。

10日は、企業局と議会事務局の調査を行いました。

また、同日は各班の全ての調査が終了したことを受けて、委員全員による総括調査を行いました。

総括調査において、私は次のような発言を行いました。

情報公開・法務課の「情報公開・個人情報保護運営」の調査を、10月12日に加えて11月9日に行った。これは、10月12日の翌日になって、同課から不適切な事務処理について公表されたことに伴うものである。本日になって決算調書が差し替えられた。これらについては、決算調査に関して同課の対応に不適切なものがあったことによるものである。今後決算調査に関してこうしたことのないよう、全庁的に周知徹底を図るよう要請する。」


県議会会派の県外調査(その1)

11月15日(水)から17日(金)までの3日間、県議会自民党県議団の県外調査を実施し、第2部会(8名。会派には3部会があります。)の会長として参加しました。

今回は、北海道にある企業、大学、研究施設、ジオパークなどを調査しました。

調査の主な内容を、3回に分けて報告します。

 

15日には、「洞爺湖有珠山ジオパーク」を調査しました。

まず、事務局のある洞爺湖町役場を訪問し、町議会議長・事務局長、ジオ担当者などから説明を受けました。

このジオパークは、火山活動により形成された地質・自然・縄文文化の遺跡群が対象で、2008年に日本ジオパークに認定され、2009年には国内では初めて世界ジオパークに認定されました。

火山の噴火により、昭和新山、有珠新山が誕生しています。2000年の噴火では、熱泥流により多くの建物に甚大な被害が出ました(写真は泥流で埋まった日帰り温泉施設)。

今後火山がいつ噴火するか分からず、また融雪型泥流や降雨型泥流(土石流)の発生が心配されますので、町では火山防災に力を入れており、火山マイスターの育成を推進しています。

また、ジオパークを有力な資源として位置付け、インバウンドを初め観光客の誘致に力を入れています。