道路行政の勉強会を開催

11月22日(水)に、県議会自民党県議団有志で組織する「信州みちの会」(服部宏昭会長)の会合が都内で開催され、会員として参加しました。

会合ではまず、長野県選出国会議員から国政報告が行われました。

その後、道路行政に関する勉強会を行いました。

勉強会では、「道路行政を取り巻く最近の情勢について」と題して、国交省道路局官房審議官の長谷川朋弘氏が、講演をしてくださいました。

長谷川氏は、以前国交省から派遣されて長野県建設部長を務められました。

在任中は、三遠南信道路、中部縦貫自動車道、中部横断自動車道、松本糸魚川連絡道路の整備に尽力されました。

また、国道153号伊駒アルプスロードの事業化(国による権限代行)にも尽力されました。伊駒アルプスロードは、「なぜ国が施工しなければならないのか」明確な理由を付けて国交省に要望することが非常に難しい課題でした。

しかし、長谷川氏を中心に県が国交省と粘り強く綿密な協議を重ねた結果、ついに国交省が正式に県の要望を受理し、事業採択となりました。事業採択に至る長谷川氏の功績は大きいと考えます。

私は、一般質問で伊駒アルプスロードの事業化に向けた県の取組や事業実施時における地元要望への対応方針などについて、複数回にわたり長谷川建設部長に質問や提案を行いました。

勉強会の後に、国交省への県内道路の整備に関する要望書が服部会長から長谷川審議官に渡されました(写真)。


県道「伊那生田飯田線」の改良

この度、県道「伊那生田飯田線」の伊那市東春近車屋地籍(箇所名「六軒屋」)の改良工事が始まりました。

工事個所は、㈱グレース上伊那「虹のホール伊那」の東側ですが、道幅が狭く歩道が設置されていません。普通車を運転している場合、大型車両とのすれ違いには怖さを感じます。

朝夕は通勤の車で慢性的に渋滞しており、高校生の通学路にもなっていますが、非常に危険な個所です。

この箇所は、「県道竜東線(伊那辰野停車場線・伊那生田飯田線)整備促進期成同盟会」の整備要望箇所に入っており、毎年度同盟会関係者が県庁に赴いて要望活動をして来ました。

しかし、重点整備箇所には入っていなかったため、中々事業着手には至りませんでした。そこで、私が地元議員として提案して重点箇所として位置づけられ、令和元年度に事業着手となりました。

総事業費は2.5億円、事業量は400mで、幅6m(歩道を入れると全体幅は9.75m)で整備する計画です。

今年度の事業費は7百万円で、来年度以降本格的に工事が施工されます。


県議会会派の県外調査(その3)

11月16日には、「北海道大学スマート農業教育研究センター」を調査しました。

この施設は、北大農学部により全国で初めてのスマート農業教育の拠点として設置されました。

主な事業は、スマート農業の教育プログラムの開発と実施、現役農業者向け研修、オンライン教材の制作、教育者向けスマート農業研修などです。

北大では、ICTやロボット技術を活用したスマート農業技術の研究を30年以上にわたり実施しています。

事業は、農機具メーカーや情報企業(NTTグループ)と連携して実施されています。施設内には、民間企業に貸し付ける部屋も用意されています。

当日は、遠隔操作によるトラクターの運行・作業の実演を見学しました(写真)。

 

17日には、札幌市にある「札幌市エレクトロニクスセンター」を調査しました。

この施設は、「札幌テクノパーク」内にあり、テクノパークの中核的な支援施設として、1986年に開設されました。指定管理者として、「さっぽろ産業振興財団」が管理運営を行っています。テクノパークは、全国に先駆けて整備した研究開発型の団地です。

レンタルオフィス23室、バイオ関連企業向けウエットラボ11室、レンタル会議室12室などが整備されています。

財団では、IT企業のレベルアップと他産業分野のデジタル化の促進を図るための支援を行っています。また、DXの推進やIT人材の育成に力を入れています。

札幌市は、以前からIT産業の育成に取り組み、大きな成果をあげていると考えます。