有害鳥獣の防護ネット

先日、市内長谷地区の危険個所、農地等の現地調査をしました。

長谷杉島地区の集落内では、有害鳥獣から野菜を守るための防護ネットを見かけました(写真)。

自家用野菜を栽培する畑をネットで完全に覆い、猿、鹿、イノシシなどによる食害を防止しています。設置費用は全額自己負担ですが、しっかりとした骨組みをするなど、巨額な費用がかかっていると思います。

長谷地区は過疎地域に指定されていますが、有害鳥獣の被害がひどく、特に猿による食害に悩まされています。

過疎地区では若者を中心に市外に転出する人が多く、過疎化に拍車をかけています。

地域を守っているのは高齢者が中心で、自分たちの世代のうちは地域に暮らし続けようと頑張っています。

食害がひどくなると、自給自足のための貴重な野菜を得ることができなくなり、暮らし続ける意欲が減退してしまいます。

過疎地域を守るには、有害鳥獣対策は最も重要です。過疎対策として公費による手厚い支援が必要です。


「大清水川」治水砂防促進同盟会の総会

8月30日(水)に、南箕輪村で大清水川治水砂防促進同盟会の総会が開催され、同会の顧問として出席しました。

同会は、大清水川(伊那市と南箕輪村の境界を南下して流れ天竜川に合流する延長9㎞、流域面積4.84㎢の1級河川)の治水・砂防を促進し、流域の災害防止を図るために設置され、伊那市長・南箕輪村長、両市・村の関係議員、両市・村の関係区で構成されています。

この川は、急峻であり川幅が極端に狭い個所や護岸が未整備の箇所が多いため、豪雨時には水が護岸から越水したり、未整備の護岸は浸食されており、災害には弱い川です。

この川の特徴は、下流になるほど川幅が狭く、下流の両岸には家屋が多数存在することから、計画的に整備を進めなければなりません。

普段は水量が少ないのですが、上流域の面積が大変広いため、豪雨時には通常では考えられない大量の水が一気に川に流れ込み、下流に被害を及ぼします。

近年局地的なゲリラ豪雨が各地で多発していることから、この河川の防災対策を早急に進めなければなりません。

要整備箇所などの現地調査を行った後に総会が開催され、同盟会会長の藤城南箕輪村長から事業促進に関する要望書が地元県会議員に渡されました。

私は地元県会議員として、今後も地域の安全安心のために活動していきます。


議会勉強会を開催

8月26日(金)に、県庁で県議会自民党県議団の政調会による勉強会が開催され、メンバーとして参加しました。

自民党県議団では、次年度の県の予算や事業に関する提言書を、予算編成作業に併せて知事に提出しています。

今後  令和5年度に関する提言書を提出しますが、これを前に昨年度の提言が本年度の予算・事業にどのように反映されているのかチェックするため、勉強会を開催しました。

昨年度は各課にわたり多くの事業について提言しましたが、このうち特に重要な事業に絞ってチェックしました。

ピックアップした事業について、提言に対する県の対応状況を文書にまとめてもらい、これを基に担当課長から説明を受け、参加者で質問や意見交換を行います。

提言に基づいて改善されたり、充実した事業もありましたが、何の変化もない事業もありました。

勉強会は2日にわたり開催し、ここでの結果などを参考にして令和5年度に向けての提言書を作成します。

毎年度同じ内容の提言を行っても効果があがらないので、社会経済状況などの変化や県民の要望も考慮しながら、提言の内容を修正したり、新たな提言も行います。

私たちが実施している県政報告会における地域の皆さんの意見や要望などは、提言書で反映していきます。