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6月県議会の一般質問(2)

6月30日(金)に県議会の一般質問に立ち、知事などに質問や提案を行いました。

一般質問の質疑の内容を、5回に分けて報告します。

今回は、介護人材の確保について(2)です。

3 介護人材の確保策について

・ 介護人材の確保が更に厳しくなることを考えると、人材確保のための施策の充実が不可欠であり、県としても更なる有効な施策を行うことが求められている。

Q 介護人材の確保に関する施策の今後の方向性は?

A(知事)平成26年度と今年度の予算の比較では、2.6倍と大幅に増額。今後は就職の促進、職員の資質の向上、定着の支援等の取り組みを進める。今後は予算の確保にも配慮しながら、多くの人材を養成していく。

4 介護人材の確保に関する具体的な施策について

・ 介護人材の確保・定着のために、今後県において新たに取り組むべき事業や、充実すべき事業について具体的に提案する。

Q1 介護職員の負担を軽減して介護人材の確保を目指す取組として、「介護助手制度」を長野県でモデル的に取り組むべき。

※ 「介護助手制度」とは?

介護助手には比較的単純な業務を担ってもらい、介護職員には専門的な業務に専念する制度

A(健康福祉部長)他県の取り組みを参考に、関係団体の意見を聞きながら本県における実施について研究する。

Q2 県立高遠高校と介護施設が地域福祉推進の連携協定を締結したが、事業の実施に伴う費用に対して、県が財政的な支援を行うべき。

A(健康福祉部長)このような事業を行う介護施設に対しても支援を行う。

※ 「県立高遠高校と介護施設の地域福祉推進の連携協定」とは?

今年4月に締結し、主な内容は施設では介護職員を講師として高校に派遣し、高校生は施設での現場体験をすることができる。(高遠高校には「福祉コース」がある。)


6月県議会の一般質問(1)

6月30日(金)に県議会の一般質問に立ち、知事などに質問や提案を行いました。

当日は、議会の傍聴のために地元の大勢の皆さんが、バスをチャーターして県庁に来てくださいました。

一般質問の質疑の内容は、5回に分けて報告します。

今回は、介護人材の確保について(1)です。

1 介護施設における人材の不足について

・ 今後高齢化が進み、介護を必要とする高齢者が増え続け、施設に入所する高齢者が増えるため、施設で働く介護職員を着実に増やさなければならない。

・ 現状でも介護人材が不足しているが、県内の介護人材の有効求人倍率が高く、離職率も高いことから、介護人材が不足する状態は解消しない。

・ 介護職員が不足し、入所を制限している施設も出ており問題がある。

Q1 県内の将来の介護人材の充足率は?

A(健康福祉部長)平成37年度の県内介護職員の充足率は82%と推計。【県では将来介護職員が不足すると見込んでいる。】

Q2 県内の介護施設で、人材不足により入所に一定の制限を行っている施設は、どの程度あるのか?また、人材不足により施設を閉鎖した施設はどの程度あるのか?

A(健康福祉部長)平成28年の県の調査によると、特別養護老人ホームで介護職員の不足により入所を制限している施設は3施設。人材不足を理由に廃止した施設は介護老人保健施設1施設。【現状でも人材不足により施設の運営に影響が出ている。】

2 介護職に対する理解の向上について

・ 私は、介護職は人に関するサービスを提供する仕事で、仕事を通じて学び続けることが必要な「知的労働」と考えている。

Q1 介護職という職業を、どのように捉えているのか?

A(知事)人と人との触れ合いによって支えられている、未来にわたって重要な職業。

Q2 介護職に関するイメージアップや、仕事の内容について正しい理解を促進するために、県では具体的にどのような施策を進めるか?

A(知事)介護職のやりがいや社会的な意義を情報発信し、正しい理解の促進やイメージアップを図る。また介護職のキャリアアップへの支援や、子育て支援などを通じて、職員が生き生き働くことのできる環境づくりを進める。


木下茂人前県議の叙勲祝賀会

7月2日(日)に、伊那市選出の前長野県議会議員の木下茂人氏の叙勲祝賀会が開催され、地元県会議員として出席しました。

木下氏は、県職員と5期20年の県会議員を務められ、地方自治の振興に貢献されたことから、今年の春の叙勲で「旭日小綬章」を受章されました。

氏は小学校6年の時にお父さんが亡くなられ、農作業を手伝いながら勉学に励まれ、県庁に就職してからも努力をされて、部長職で退職されました。

議員として、県南信工科短大の誘致、県公衆衛生専門学校の存続、三峰川の水利権の確保などにご尽力され、県政の発展に寄与されました。

私も、小学生の時から父が遠隔地の病院で闘病生活を余儀なくされ、ついに52歳の若さで亡くなるまで自宅に帰ることができず、母の農作業を手伝いながら生活した体験が氏と似ていたことから、氏を尊敬してきました。

私が市職員や市副市長時代には色々とご指導をいただき、私の県議選挙の時には応援していただいたこともあり、氏には大変感謝しています。

氏から受けたご恩に報いるためにも、民意を受け止めながらしっかり議員活動を行っていきたいと思います。