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大清水川治水砂防促進同盟会の総会

8月1日(火)に、南箕輪村で大清水川治水砂防促進同盟会の総会が開催され、同会の顧問として出席しました。

同会は、大清水川(伊那市と南箕輪村の境界を流れて天竜川に合流する延長9㎞の1級河川)の治水・砂防を促進し、流域の災害防止を図るために設置され、伊那市長・南箕輪村長、両市・村の関係議員、両市・村の関係区で構成されています。

この川は、川幅が極端に狭い個所や護岸が未整備の箇所が多いため、豪雨時には水が溢れ出たり護岸が浸食される場合があり、災害には弱い川です。

この川の特徴は、下流になるほど川幅が狭く、両岸には家屋が多数存在することから、計画的に下流から整備を進めなければなりません。

会議の席上 関係区の役員からは、近年全国で豪雨災害が多発していることから、早期に危険を解消するための工事の実施を求める意見が出されました。

7月・8月の全国各地で発生したゲリラ的な豪雨災害をみても、河川整備がいかに重要であるか分かりますが、地元県会議員としても減災のための活動をしていかなければなりません。


県政報告会を開催

7月29日(土)に、伊那市高遠町地区で県政報告会を開催しました(写真)。

当日は、議員としての活動内容や普段考えていることなどを報告し、参加者と意見交換を行いました。

主な意見交換の内容は、次のとおりです。

① 森林整備について

Q 県では大北森林組合の補助金不正受給問題が発生し林務行政への不信感が強いが、今年度に課税期間(5年)が終了する森林税について、県議の考え方は?

A(酒井) 伊那市内の各地区では、森林整備に熱心に取り組んでいるが、森林税を財源とする県の補助金の予算配当が少なく、また森林税事業の採択条件が厳しくて補助金の使い勝手が悪いため、森林整備が思うように進んでいない。また、九州北部の豪雨災害を見ても森林整備の重要性が認識されており、県では防災対策を含めた整備を緊急に実施すべき森林が多いため、森林税は継続すべきと考える。

② 松くい虫対策について

Q 松くい虫被害が拡大しているが、どう対応すべきか?

A 伊那市は松茸の産地でもあるので、森林税を使って松の伐倒や間伐などを早急かつ積極的に進めるべき。

③ 高遠町総合支所の改築について

Q 総合支所の耐震化がされていないため、当面高遠町保健センターに総合支所機能を移すことを市から提案され、地域としては賛成することはできないが、どう対応すべきか?

A 伊那市の助役として3市町村の合併協議に関わったが、高遠町地域の保健・福祉に関するサービスと職員体制は、合併前のままとすることが合意されており、永久に保健センターに総合支所機能を移すことは、地域としては賛成できないと考える。将来の総合支所のあり方について市の考えを聞いたうえで、地域全体として総合的に判断すべきと考える。


県議会・委員会現地調査を実施(5)

7月27日(木)・28日(金)の2日間にわたり、県議会文教・企業委員会の現地調査が行われ、委員として参加しました。

今回は、東北信地域の県現地機関や委員会関連の事業実施箇所などを調査しました。

事業実施箇所の概要について、5回に分けて報告します。

最終回は、長野市にある「奥裾花第2発電所」(愛称は「水芭蕉発電所」)です。

平成28年度に、長野県企業局が10億円余を投じて建設したものです。

この発電所は、奥裾花川にある奥裾花ダムに設置したもので、既存の「奥裾花発電所」の導水路から分水して発電しています。

発電した電力は、電力会社を経由して、東京都世田谷区の保育園や都会地の企業などに売電しています。

売電による販売利益(20年間で13億円の利益を見込む)の一部は、子どもの未来支援や省エネルギー支援などに充てるため、県の一般会計に繰り入れています。

私の地元にも「高遠さくら発電所」(伊那市高遠町)が平成28年度に建設されましたが、長野県の強みである豊富な水を使ってエネルギーを生みだす事業であり、これからも可能な地域には発電所を設置すべきと考えます。