5月26日(火)に国道153号春富バイパス整備促進期成同盟会(会長伊那市長)の総会が伊那市役所で開催され、顧問として出席しました。
「春富バイパス」(通称「伊駒アルプスロード」)は、現在の国道がラッシュ時には渋滞を引き起こし、緊急車両の通行に支障を来しているため、未整備の駒ケ根市北の原から伊那市青島までの11kmの区間を新たにバイパス道路として整備しようとするものです。
このバイパス道路は、12年後に開通するリニア中央新幹線の長野県駅(飯田市)と長野県の南信・中信を結ぶ重要路線となるものです。
地方の大きな課題である地方創生を進めるためには、観光振興をはじめとする産業振興を進め、雇用の場を創出し、定住を促進して人口減少にストップをかけなければなりません。このためには、どうしても広域的な幹線道路を整備して、人や物の移動時間を短縮する必要があります。
そして、道路整備の事業効果を発揮させるためには、リニアの開通までにバイパス工事を完成させなければなりません。
通常は、こうした大規模な工事を実施するには、長い年月と巨額な費用を投じなければなりません。このため、事業期間や事業費・工事の難易度を考慮すると、現在進めている「伊那バイパス」(箕輪町から伊那市青島の8㎞の区間)のように県営事業で行うには困難性があるため、国の直轄事業として進めることが不可欠です。
事業の実施には幾多の困難がありますが、国・県や関係機関、同盟会の委員をはじめ関係者の協力をいただいて、早期に整備が完了するよう努力していきたいと、同盟会総会に出席して改めて思いを強くしました。