月別アーカイブ: 2022年6月

三六災害シンポジウムが開催

6月12日(日)に、飯田市で「三六災害60年シンポジウム」が開催され、地元県議として参加しました。

このシンポジウムは、昭和36年に伊那谷で発生した大災害から60年が経過したことを記念して、国交省などの関係機関が開催したものです。

昭和36年6月に梅雨前線により集中豪雨となり、天竜川本川や支川で堤防の決壊や氾濫により浸水被害が発生し、死者・行方不明者136人、浸水戸数1万8千戸余という甚大な被害が発生しました。

60年が経過した今、もう一度「三六災害」を振り返り、過去の災害から学び、その教訓を次世代に伝え、流域に関わる全員で水災害に対する地域の防災力向上を目指すことを目的に開催されました。

基調講演があり、元国交省砂防部長の牧野裕至氏により、「天竜川上流域の降雨特性と地形」と題して、講演がありました。

また、パネルディスカッションがあり、「三六災害を振り返り、近年の異常気象を踏まえ、命を守る行動を考える」をテーマに、平松晋也信州大学地域防災減災センター・防災減災研究部門長がコーディネーターを務め、柳島定康前大鹿村長ら5名をパネリストに迎え、熱心な意見交換がありました。

冒頭の開会式では、国交省砂防部長の三谷幸三氏(写真)他から来賓祝辞がありました。

三谷氏は、過去には国交省中部地方整備局・天竜川上流河川事務所長(駒ケ根市)を務められました。

三谷氏は、平成18年に伊那谷を中心に被害が発生した豪雨災害の時には、所長として不休不眠で対応に当たり、その後の復旧事業にも熱心に取り組まれました。

当時私は伊那市の副市長として災害対策本部に詰めていましたが、三谷氏とは綿密に連携を取って対応に当たりました。三谷氏の迅速かつ絶大なご支援をいただく中で、災害を最小限に努めることができました。

最近の激甚災害の多発を見るにつけ、諏訪湖を含む天竜川水系の治水力の向上のためにも、現在計画がストップしている三峰川上流の「戸草ダム」の計画推進を図らなければならないと考えます。


バラが咲いている家

6月13日(月)に、地元要望箇所の確認を兼ねて、久しぶりにウォーキングに出かけました。

今回は、富県の南福地・北福地方面です。

まず、地元要望箇所である河川改修工事の現場(南福地の1級河川・竹松川)へ行きました。

この箇所は、度重なる豪雨により河川の河床が下がり、水田地帯への取水をするための河川の既存の取水施設への導水が困難になったため、取水が容易にできるよう改修の要望が出されていました。

私は、市の建設と耕地の担当課及び伊那建設事務所に対して、現地調査を行った上で、行政としてできる支援を行うことについて、橋渡し役をしました。

その後、市の耕地林務課が窓口になり、地元による工事施工に対して支援を行うことが決まり、過日工事が終了しました。

現場確認終了後に南福地の集落内を歩いていると、バラが見事に咲いている民家を見つけました(写真)。

まさにバラの楽園といった言葉が似あう素敵なバラ園です。

お家の方によると、ここまでになるには大変な手間をかけたとのことでした。

バラは、1年を通して手をかけることが重要で、休みなく様々な作業が必要です。冬には冬の大切な作業があり、剪定・追肥や消毒もタイムリーに行う必要があります。常に愛情をかけないと、きれいな花は咲きません。

バラを鑑賞してとても癒され、その後のウォーキングが楽しくできました。


高校同窓会総会を開催

6月11日(土)に、伊那北高校同窓会の定期総会が開催され、会長として出席しました。

コロナ禍により、3年ぶりの開催となりました。

総会では、事業報告・決算、事業計画・予算、100周年記念事業の予算執行状況などが審議されました。

100周年記念事業は、コロナの影響で実施時期が大幅に変更になりました。昨年度は、記念式典の開催や100年史の発行などの主要な事業を実施しました。

今年度は、記念講演会を4月に開催しましたが、今後は記念コンサート、ゴルフ大会などを開催します。

総会の運営について、今年度から卒業生(同年会)の協力を得ることになりました。今回は、33回生(59歳)の皆さんにご協力いただきました。

総会前のイベントとして、高校再編に関する県教育委員会による説明と33回生の今村浩氏による講演がありました。

今村氏は、現在信州大学医学部教授(救急集中治療医学)及び附属病院高度救命救急センター長、信州大学地域防災減災センター医療支援部門長を務めておられます。また、長野県メディカルコントロール協議会長など、数々の要職に就かれています。

当日は、「新型コロナ感染症に立ち向かう」と題してお話しいただきました。コロナ禍の中で、医療現場における苦労話などをお聞きできました(写真)。

私は、会長として8年目に入りました。今年度で100周年記念事業が終了し、高校再編については伊那新校の設置が正式に決定するなど、大きな事業に区切りがつきます。

同一人が長の職に長くいると、弊害も出てきますので、ぼつぼつ退任することが適当と考えています。