月別アーカイブ: 2019年10月

県議会調査を実施(1)

 

10月10日(木)・11日(金)の2日間にわたり自民党県議団政調会・第2専門部会(農林水産・危機管理・建設を担当)の調査を実施し、副部会長として参加しました。

調査の内容を2回にわたり報告します。

今回は、大阪府・京都府の関係機関等を調査しました。

 

1 林ベニヤ産業㈱(本社大阪市、昭和21年創業、資本金1.3億円、従業員260名、工場2か所)

・ 国内で初めて針葉樹を原木とした合板の生産を開始(以前は海外産のラワンが中心)。

・ 主な製品は、構造用合板(木造住宅の構造部分)、コンクリート型枠用合板、普通合板(フロアの台板、内装等)。

・ 原木は国産が8割、ロシア産が2割。近年は国産が増加傾向。長野県産材が増加傾向。

・ 長野県で生産された原木の6割を林ベニヤが購入(うちカラマツが4分の3)。

・ 信州産材を使用した合板は「信州の木認証合板」(カラマツ、ヒノキ)として販売。

・ 木材の今後の見通しは、国産材合板の使用が拡大する。

  •  長野県にとって林ベニヤは大切な取引先であり、今後も安定的に良好な関係を継続する必要があると考えます。

 

2 大阪木材仲買会館(大阪市)(写真)

・ 2013年に耐火木造建築物として建築(4.2億円、国補助0.9億円、竹中工務店施工)。

・ ふんだんに木材を使用。構造材や壁は「燃えんウッド」を使用。

・ 柱や梁はカラマツの集成材(長野県産)を使用。壁の板は節のないヒノキ(奈良県産)、フローリングはナラ。

  •  長野県産のカラマツの集成材は評価が高いため、今後もしっかり情報発信していく必要があると考えます。

議会委員会の調査を実施

10月9日(水)に、議会総務企画警察委員会の首都圏の県機関の調査があり、副委員長として参加しましたので主な内容を報告します。

 

1 東京事務所(千代田区都道府県会館内)

・ 現状と課題などについて説明があり、意見交換を行いました。

・ 産業立地については、大型の物件を誘致することが困難なため、市町村の誘致活動への支援に力点を置いている旨の説明がありました。

 

2 信州首都圏総合活動拠点(銀座NAGANO、中央区銀座)

・ 現状と課題などについて説明があり、意見交換を行いました。

・ 4階建ての建物のうち3つの階を借り上げ、1階がショップ、2階がイベントスペース・観光インフォメーションコーナー、4階が移住交流・就職相談コーナーです。

・ 開設して5年を経過しましたが、銀座という良い場所に立地し認知度も高まっており、来館者(平成30年度10万人)やショップの売上(平成30年度2.3億円)も順調に増加しています。

・ 移住に関する相談(平成30年度1200件)は、7割が40歳代まで、5割が都内在住者、7割がIターンとなっています。なお、長野県は「移住したい都道府県ランキング」1位(13年連続。宝島社「田舎暮らしの本」)となっています。

・ ショップの店頭での人気商品は、ブドウ(シャインマスカット、ナガノパープル)、リンゴ・なし、花、ワイン・シードル・日本酒、野菜、おやき(特に人気)、菓子などです。

・ 「牛乳パン」が人気で、飛ぶように売れています。(牛乳パンは長野県にしかなく、首都圏では珍しい存在です。)(写真。入り口付近のコーナーにあります)

・ それぞれに活動拠点としての機能を果たしていますが、10年の借上げ契約満了後のあり方が課題です。議会としても今後しっかり議論していかなければなりません。


台風19号の被害

10月12日(土)に日本列島に上陸した台風19号は各地で大きな被害をもたらしました。

伊那市では豪雨により三峰川と天竜川の水位が上昇して危険な状態になったため、市災害対策本部は被災想定地域に避難指示を発令しました。

お陰様で越水などによる被害は発生しませんでしたが、暴風による農作物への被害などが発生しています。

私は13日(日)に、伊那市役所や総合支所での情報収集や農地や河川等の現地調査を実施しました。

1 三峰川(長谷中尾、黒河内)

・ 南アルプスに降った豪雨により三峰川の水量が増し、黒川との合流点付近では怖いような濁流が見られました(写真)。

・ 三峰川や下流の天竜川の治水のためにも、以前計画されていた上流域への戸草ダムの建設が必要です。

2 美和ダム(三峰川・美和湖)

・ 上流からの大量の立木が溜まっていました(写真)。

3 西箕輪の果樹園

・ 強風により棚が崩壊して収穫直前のブドウ(シャインマスカットなど)が甚大な被害を受けました(写真)。

・ 収穫前のリンゴもほとんどが落下していました。