月別アーカイブ: 2019年7月

河川治水・砂防促進期成同盟会の総会

7月16日(火)に、伊那市役所で「伊那市河川治水・砂防促進期成同盟会」の総会が開催され、同会の顧問として出席しました。

この会は、市内を流れる大沢川・小黒川・小沢川・棚沢川の治水・砂防事業を促進して、地域の安全を確保するために設置されています。

近年はゲリラ的な豪雨が多発していることから、危険箇所については早急に対策を進めなければなりません。

また、河川内の立木や堆積土砂は豪雨時には下流の災害を大きくすることから、計画的な除去が必要です。

私はあいさつの中で、「河川の治水・砂防対策は重要であるが、治山事業も合わせて行う必要がある。また、災害に強い森林づくりも重要である。更にはソフト面での対策も重要で、自主防災会などによる防災対策や防災訓練も並行して行う必要がある。」と述べました。

災害に強い森林づくりには、堰堤の設置と植林を組み合わせた対策が必要です。また、ケヤキなど災害に強い樹種を計画的に植林していくことも大切です。

最近では、直根を地中に深く伸ばし、倒木しにくい強い木を育てることの重要性が叫ばれるようになりました。従来の方法に育成した苗では直根が伸びないため、直根苗木を植林することが効果的とされています。

ソフト対策としてのハザードマップについても、災害の発生源を示すなど、より具体的かつ詳細なものを作成することにより、有事の際に活かしていくことが大切です。

安全安心の地域づくりのためにも、この同盟会の活発な活動が求められます。


善光寺の見どころ(アジサイ街道)

 

議会定例会の開催中は議員会館に滞在しており、毎朝善光寺へウォーキングに出かけます。

ウォーキングコースとして、信州大学教育学部前の県道406号(俗称「平林街道」)の歩道を通ります。

この街道は、善光寺に通じる南北に走る「中央通り」と善光寺の手前で交差し、善光寺参りの人々も往来する道です。

6月には歩道に植えられた美しいアジサイを見ることができます。特に雨に濡れたアジサイの色は見事です(写真。6月28日撮影)。

善光寺の境内や善光寺周辺では、季節の移ろいを感じられる様々な花を楽しむことができます。

善光寺周辺の民家では、庭を大変きれいにしています。生垣をきれいに整えたり、花や紅葉を楽しめる木を植えたり、季節の草花を植えたりしています。当然落ち葉や雑草などはありません。

美しい環境に美しい心が育つと言われていますが、善光寺界隈ではこの言葉が似あいます。


善光寺の見どころ(「井上井月」の句碑)

私は議会会期中は長野に滞在しており、毎朝善光寺へウオーキングに出かけます。

そのコース上の善光寺の境内東側参道沿いに、「井上井月」の句碑があります。

「井上井月(せいげつ)」(1822~1887年)は、江戸後期から明治初期にかけて伊那谷を中心に活動した俳人です。

井月は、文政5年に越後の長岡に生まれ、青年期に故郷を出て寛永5年(1853年)に善光寺に行き、安政5年(1858年)頃に伊那谷に入りました。

伊那の地で30年余り暮らし、伊那市美篶末広地籍で66歳で亡くなるまで、放浪生活を送りながら数々の秀作を残しました。

井月の作品は、芥川龍之介や種田山頭火に影響を与えたと言われています。

度々善光寺を訪れていましたが、元治元年(1864年)には宝勝院に長く滞在し、多くの句を詠んでいます。

句碑は、2012年に建立されましたが、「思ひよらぬ梅の花みて善光寺」「蝶に気のほぐれて杖の軽さかな」の2つの句が刻まれています(写真)。

この句碑の隣には、種田山頭火、小林一茶、夏目漱石の句碑も建てられており、善光寺の文化に触れることができます。

是非ご覧いただきたいと思います。