河川治水・砂防促進期成同盟会の総会

7月16日(火)に、伊那市役所で「伊那市河川治水・砂防促進期成同盟会」の総会が開催され、同会の顧問として出席しました。

この会は、市内を流れる大沢川・小黒川・小沢川・棚沢川の治水・砂防事業を促進して、地域の安全を確保するために設置されています。

近年はゲリラ的な豪雨が多発していることから、危険箇所については早急に対策を進めなければなりません。

また、河川内の立木や堆積土砂は豪雨時には下流の災害を大きくすることから、計画的な除去が必要です。

私はあいさつの中で、「河川の治水・砂防対策は重要であるが、治山事業も合わせて行う必要がある。また、災害に強い森林づくりも重要である。更にはソフト面での対策も重要で、自主防災会などによる防災対策や防災訓練も並行して行う必要がある。」と述べました。

災害に強い森林づくりには、堰堤の設置と植林を組み合わせた対策が必要です。また、ケヤキなど災害に強い樹種を計画的に植林していくことも大切です。

最近では、直根を地中に深く伸ばし、倒木しにくい強い木を育てることの重要性が叫ばれるようになりました。従来の方法に育成した苗では直根が伸びないため、直根苗木を植林することが効果的とされています。

ソフト対策としてのハザードマップについても、災害の発生源を示すなど、より具体的かつ詳細なものを作成することにより、有事の際に活かしていくことが大切です。

安全安心の地域づくりのためにも、この同盟会の活発な活動が求められます。