月別アーカイブ: 2018年4月

伊那北高校で入学式

4月4日(水)に伊那北高校の入学式があり、同窓会長として出席しました(写真は満開になった校門付近の桜)。

今年の入学者数は、定員を少し上回る245人(男子125・女子120)です。

私は同窓会長として、「今年の新入生は今までの新入生と異なり、大変運が良い。50年・100年に一度の稀な出来事を体験できる。今年8月に長野県で開催される全国高等学校総合文化祭は、まさに50年に一度のイベント。県下各地で文化祭が開催され、伊那でもイベントが開催される。また、2年後(新入生が3年生の時)には高校創立100周年を迎える。同窓会では様々な記念事業を実施する。これらの出来事を体験し、大いに楽しんで欲しい。」と挨拶しました。

伊那北高校の現在の大きな課題は、県が進めている高校改革への対応です。

伊那北高校は、現在地域の中核的な高校の役割を果たしていますが、少子化の中で生徒数が減少し学級数が減っていけば、その役割を維持することが困難になります。

一時は1学年10クラスの時代もありましたが、最近は6クラス編成となっており、今後は4クラスまで減少します。

そうした中で、ある程度の学校規模を維持しながら、将来を見据えて生徒に対して必要な教育サービス(深い学習や多様な部活動など)を提供していくにはどうすべきか、しっかり検討しなければなりません。

高校改革の問題については、私が昨年度所属した県議会の文教・企業委員会で意見を述べましたが、これからの地域を担う生徒のためにどうあるべきか、という視点が最も重要と考えます。


「ふるさと納税」を考える

高額な返礼品を用意してふるさと納税を集めようと、全国の自治体間での激しい競争が続いているため、総務省では「返礼品を地場産品等に限定」するよう、4月1日付けで全国の自治体に通知しました。

これまで総務省は、「返礼品は寄付額の3割以下にする」、「家電や貴金属などを返礼品としない」ことなどを内容とする通知を出してきましたが、中々徹底されませんでした。

今回総務省から通知された内容が徹底されれば、状況は改善されると思います。

そもそもどこの自治体でも扱えるような返礼品が用意されているために、寄付者は自分が一番得をする自治体に寄付するのであって、寄付先はどこでも構わないのです。

多額の寄付を集めた自治体は得をしたと考えるかも知れませんが、寄付を持っていかれた自治体(実質税収減の自治体)は、心穏やかではいられません。

その上、隣接する自治体間や同一広域圏内の自治体間で寄付金が行き来し、その結果税収が減った自治体は、相手の自治体を恨むことにもつながります。

寄付金額の多寡はさておいて、隣近所は仲良くしましょうね、などという理屈は通用しないと思います。

伊那市が返礼品として扱っている「東京ドームシティーチケット」(提供は東京ドームシティー)。伊那市HPより

伊那市では昨年11月からライザップの商品を返礼品として扱い、全国から注目されましたが、4月からは扱っていません。

ライザップが商品を提供する条件としていたライザップの運動プログラムを、伊那市では、新年度から実施しないことになりました。

そのため、ライザップとしては商品を提供するメリットがなくなり、それが返礼品の扱い中止の理由と推測されます。

私は、今回の総務省の通知の内容は当面の対応としては理解できますが、地方財政制度を根本から歪めているこの制度は、早期に廃止すべきと考えます。


高遠城址公園の桜が開花

4月1日に、天下第一の桜で有名な高遠城址公園(伊那市高遠町)の公園開き式が行われ、地元県会議員として出席しました(式で祝辞を述べました)。

このところの高温続きで花が進み、当日は開花が宣言されました(写真は公園南側の桜)。公園開きは毎年4月1日に行っていますが、当日に開花宣言が行われるのは大変珍しいことです

 

私は祝辞の中で、「先週は東京に複数日滞在し、あちこちで満開の桜を見ることができたが、色あざやかな美しさは、どこも高遠のコヒガンザクラには及ばない。改めて高遠の桜は天下第一であることを実感した。」と述べました。

高遠へは①中央道諏訪IC~国道152号ルート、②中央道伊那IC~国道361号ルート、③中央道駒ケ根IC~国道153号~県道沢渡高遠線ルートの、いずれかのルートでアクセスできます。

昨年は中央道小黒川スマートICが開通して、④IC~市道~市道環状南線(ナイスロード)も利用できるようになり、アクセスの選択肢が増えたため利便性が増しました。これにより、渋滞がほとんど発生しないと思います。

なお、満開の予想は4月7日となっています。7日(土)・8日(日)あたりが、入込み客のピークと予想されます。