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「高烏谷ハイキング」が開催

令和元年5月3日(金)に、新緑が美しい高烏谷山を歩く「高烏谷富県区民ハイキング」が開催され、地元県会議員として参加しました。

高烏谷山(たかずやさん)は、伊那市富県と駒ケ根市にまたがる標高1331mの山です。

このイベントは、富県地区の皆さんが山頂を目指して地区ごとに集団で歩きます。

今回は52回目を数えましたが、子どもからお年寄りまで幅広い年代の人々が大勢参加しました。

山頂近くの「つが平」に集合し、ここで参加者全員が集まって交流会を開催します。

交流会の中で、富県地区にある富県小と新山小の児童代表が学校紹介をし、みんなで校歌を歌って学校間交流をしました。

私の祖父が新山小学校で、母が富県小学校で学んだこともあって、両校に縁のある私としては、この交流に大変感動しました。

私は、前の日に日頃の運動不足を解消するため、ウォーキングをしました。東春近の自宅から県道伊那生田飯田線を歩いて南下し、火山峠を越えて駒ケ根市に入り、東伊那から中沢を経て県道駒ケ根長谷線を東に歩き、国道152号と交差する中沢峠(標高1424m)で伊那市長谷に入りました。

この駒ケ根長谷線は勾配がきつく、延々と続く登り坂であったため足の筋を痛めてしまいました。この後足の痛みに耐えながら、国道152号の長い下り坂を北上して市野瀬を経て溝口地区に入りましたが、家を出発してから10時間が経過していよいよ歩みを進めることが不可能となり、ウォーキングを中断しました。

かなりハードなウォーキングで体へのダメージはありましたが、ひたすら歩いた後は爽快な気分になりました。

そんなことから、当日のハイキングは歩くことが叶わず、集合場所まで車で行くことになりました。

来年は、体調を整えて集合場所まで歩いて行きたいと思います。

 


「中尾歌舞伎」の定期公演

4月29日(月)に、伊那市長谷(旧長谷村)中尾の「中尾座」で「中尾歌舞伎」定期公演(中尾歌舞伎保存会主催)があり鑑賞しました。

中尾歌舞伎は、江戸時代からの長い歴史がありますが、先の大戦で活動が中断していました。

昭和61年に地区住民が村おこしにつなげたいと立ち上がり、見事に歌舞伎を復活させました。平成8年には歌舞伎を鑑賞できる施設として「中尾座」が建設されました。

中尾歌舞伎は、平成10年に旧長谷村の無形文化財に指定され、平成18年の合併後の伊那市においても引き続き指定されています。

平成29年には、会員の高齢化などにより活動を休止しましたが、復活を願う各方面からの期待を受けて、平成30年春に定期公演を復活しました。

当日は、明智光秀が主役の「絵本太功記十段目 尼ケ崎の段」が演じられました。準主役の光秀の息子十次郎を地元長谷中学校3年生の伊藤康希君が演じ、素晴らしい演技に会場から沢山のおひねり(お捻り:紙に包んだ小銭)が飛びました。

公演の前座として、地元長谷小学校5年生が創作した「お鷹岩井筋物語」が児童によって演じられ、大きな拍手が送られました。

この物語は、江戸時代後期の治水家「伊東伝兵衛」の手によって長谷黒川(三峰川支流)沿いの鷹岩を掘削する水利開発事業を題材にしたもので、児童が地域の歴史を調べて創作しました。

伝兵衛は、伊那里杉島(現在の伊那市長谷杉島)の名主で、三峰川左岸一帯に水田を拓くために、私財を投じて水路を開設しました。

私の地元東春近原新田では、水源がないため米を作ることができませんでしたが、伝兵衛の手によって1832年に三峰川から導水して水路(「伝兵衛井筋」と呼ばれています。)が開削されたため、ようやく米作りが可能となりました。

伝兵衛のお陰で、今では南アルプスから流れ出たミネラル分が豊富な水により、おいしい米を作ることができます。

会場には立ち見を含む300人ほどが来場し、大変な熱気の中で公演が終了しました。

農村歌舞伎は本当に素晴らしい文化であり、これからも長く残していきたい地域資源です。


保護司会総会が開催

 

4月26日(金)に、伊那市内で上伊那地区保護司会(春日博美会長)の総会が開催され、地元県会議員として出席しました(写真はあいさつする春日会長)。

保護司の役割は、犯罪者や非行者の立ち直りを支え、更生保護や犯罪予防活動により、安全安心な社会づくりのための活動を行うことです。

犯罪や非行に陥った人が保護観察を受けることになると、保護観察所の保護観察官と協力して対象者と面談して生活状況を調査し、保護観察中に決められた順守事項を守るように指導し、生活相談など社会復帰への支援をします。

現在上伊那地区には75名の保護司が活動しています。保護司は国から委嘱を受けていますが、無給ですから真のボランティア活動と言えます。

保護司会では、各保護司の普段の活動に加えて、「更生保護サポートセンター」の運営や「社会を明るくする運動」を実施したり、会員の研修会を実施するなど積極的に活動を進めています。

保護司は高齢化が進んでおり、地道で苦労が多い仕事に従事していることもあって、人材の確保が大きな課題になっています。

また、更生保護活動が社会に余り知られていないことも大きな課題であり、活動をより多くの人に知ってもらうために、県や市町村などの広報活動を活発化することも重要です。

県としても、更生保護活動の充実や再犯防止の推進、刑務所出所者等の社会復帰支援のために、しっかり活動をしていかなければならないと考えます。