月別アーカイブ: 2017年12月

11月議会定例会で一般質問(2)

 

第2回は、「三峰川総合開発事業」についてです。

1 県営「春近発電所」の大規模改修について(その2)

Q2 PFIを採用した場合、民間事業者による地域貢献について具体的にどのようなことを想定しているのか?

A(公営企業管理者)

入札の際に民間事業者から具体的な提案を求め、その内容を評価するといった入札方法の検討している。地元事業者への業務発注や地元雇用や工事・維持管理のための人員の地元滞在などの取り組み、地域行事への参加や協力などの取り組みなどが想定される。

2 県営「春近発電所」の大規模改修と地元補償について

・ 春近発電所の工事では高遠ダムから導水するための11㎞の隧道を掘削したが、関係農地のかんがい用水や周辺集落の飲料水などの枯渇や減水が大問題となった。

・ このため、水利等に関する補償協定が県と地元関係団体との間で締結され、隧道や発電水槽、河川からの水の確保、水道の新設などの補償を県が行うこととされた。

・ 現在地元住民が心配していることは、発電所の大改修をPFIで実施した場合、水の補償に関する県との約束が果たして守られるのかということである。

Q1 PFIで改修を実施する場合、どの部分を改修しどの部分を民間事業者が管理することになるのか。また水に関する補償の完全な遂行などについて、どのように考えているのか?

A(公営企業管理者)

かつて電気事業の民間への譲渡を検討した際、地域住民へ大変心配をかけた経緯もある。高遠ダム・隧道・上水道などの水路については引き続き企業局が直接管理し、民間事業者が管理・改修する範囲については、水圧転換・発電所本体・放水口に限定するよう検討中。企業局は引き続き地元の農地に水を供給する水路を管理し、水に関する地元補償を確実に行う。


11月議会定例会で一般質問(1)

11月30日(木)に一般質問に立ち、知事などに質問や提案を行いました。今回は、「三峰川総合開発事業」と「国民健康保険」の2項目です。質問の内容を複数回に分けて報告します。

第1回は、「三峰川総合開発事業」についてです。

1 県営「春近発電所」の大規模改修について(その1)

・ 県営「春近発電所」(伊那市東春近)は「三峰川総合開発事業」の一環として建設され、昭和33年に発電を開始したが、約60年が経過して老朽化が進んでおり、大規模改修が必要となっている。

・ 企業局では、発電所改修に要する費用負担を軽減し地域経済の活性化を図るため、PFI(民間資金を活用して社会資本を整備する方法)の活用を検討しており、内閣府が実施した調査によれば、「PFIを活用する可能性を有する」との結果が得られた。今年度は、PFI活用の判断のための基本構想を策定する。

・ 私は、県政の課題である南北格差を是正し、本県の均衡ある経済発展を実現するためにも、PFIの活用が有効と考える。

Q1 PFIを採用した場合、工事及び施設の維持管理における地元事業者の活用は確実に担保されるのか?

A(公営企業管理者)

民間事業者がPFI事業に参画する場合、関連事業者等が共同で特別事業目的会社を設立することから、例えば特別事業目的会社への地元事業者の参画を入札条件とすることなどが考えられる。地元事業者が最大限活用されるよう、基本構想で入札条件のあり方を位置付ける。