月別アーカイブ: 2015年11月

県議会委員会の県外視察に参加

 

女性の大活躍推進福岡県会議(福岡市、民間組織)
女性の大活躍推進福岡県会議(福岡市、民間組織)

10月28日(水)から30日(金)の3日間にわたり、県民文化・健康福祉委員会の県外視察があり参加しました。

今回は、広島・福岡方面の当委員会に関係する先進地等を訪問し、調査を行いました。

主な視察先と調査の概要についてお知らせします。

1  広島県庁 「働く女性応援隊ひろしま」(民間団体)

広島県は「女性が働きやすい日本一の県」を目指していますが、この団体は、経済団体・労働団体・行政が構成員となり、県内企業に対して女性の活躍を促進するための取り組みを推進しています。経済団体主導の組織のため、行動力のある活動に期待できます。

知事は自ら育休を取得するなど、女性の活躍促進に積極的です。

2 尾道市立病院

尾道市は、いわゆる「尾道方式」と呼ばれる地域包括ケアシステムの発祥の地で、厚労省の政策にも影響を与えています。

病院と開業医との連携が非常にうまくいっており、また退院後のケアについて病院と関係者や患者家族の話し合いを十分に行うため、在宅での医療・介護を安心して受けることができます。

3 女性の大活躍推進福岡県会議(福岡市、民間組織)

この団体は、経済界・各種法人・大学・NPO・行政などが構成員となり、経済活動における女性の活躍推進などにより、女性が働きやすい社会環境づくりを推進しています。経済界主導の組織であり、具体的な目標設定をして活動するため、取り組みがよく見えるようになっています。

トップに女性を据え、様々な具体的な取り組みに積極的に挑戦しています。

4 九州国立博物館(太宰府市)

全国で4番目(東京・京都・奈良の次)にできた国立博物館で、年間130万人の入場者があり、これは東京に次ぐ入場者です。

大変多くの修学旅行者が見学に来ていました。

入場者数とともに、地域への経済波及効果も運営の参考にするなど、他の文化施設にとって大変参考になる取り組みをしています。

文化的な施設については、安易に管理を民間に委託すべきではなく、直営で管理すべきとのアドバイスがありました。佐賀県武雄市の図書館の民間委託について、様々な不具合が発覚しており、民間委託は慎重であるべきと思います。


中尾歌舞伎定期公演

27,11中尾歌舞伎11月1日(日)に、紅葉がとても美しい伊那市長谷(旧長谷村)中尾の「中尾座」で秋の定期公演があり、観に行きました。

中尾歌舞伎は、江戸時代からの長い歴史がありますが、太平洋戦争とともに活動が途絶えていました。

その後昭和61年に復活を果たし、今日に至っています。復活してから今年で30年目を迎えました。

現在は、地元中尾地区の皆さんを中心に、市内の各地域の皆さんの応援や出演を得て、活発な公演活動を進めています。

今回は、「奥州安達原三段目 袖萩祭文の段」(おうしゅうあだちがはらさんだんめ・そではぎさいもんのだん)という演目での公演でしたが、会場は市内外からの観客で満席となり、深まりゆく長谷中尾での見事な芝居に、時には涙を流す人もありました。

大見得を切ったときなどは、大きな拍手とともに沢山のおひねりが舞台に投げられました。

特に子役の森君(伊那市美篶の小学生)のすばらしい演技には、大きな声援が送られていました。

こうした地域の歴史ある民俗芸能を継承していくことが、まさに地方創生につながると思います。大いに応援していきたいと思います。


小水力発電所を建設

27,11桜井落差工:水力発電伊那市富県地籍で、春富土地改良区が管理する幹線水路を活用した小水力発電所の建設が始まりました。

建設予定地では、幹線水路から分水して下流の受益地に用水を送るための水路が設けられていますが、落差が大きいため階段状の水路になっています。

この落差水路は、これまで用水を流すためだけのものでしたが、小水力発電所により落差(23m)を利用して大きなエネルギーを発生させることができます。

建設費は4億円と巨額になりますが、国・県・市の補助金が交付されるため、発電をすべて売電することにより利潤が発生します。

この利潤を土地改良区全体の施設の維持管理費に充てようとするものです。

先進的な取り組みであり、自然エネルギーの活用策としては優れたものだと思います。

今後は施設が稼働し、実際の発電量や施設運営上の課題など検証していくことが大切だと考えます。