月別アーカイブ: 2015年9月

戦没者慰霊祭に参加

上伊那招魂社
             上伊那招魂社

9月3日(木)に、上伊那招魂社(伊那市中央・伊那公園内)で上伊那遺族会が主催する遺族会戦没者慰霊祭があり、来賓として参加しました。

遺族会では、毎年この時期に慰霊祭を開催していますが、当日は上伊那各地の遺族会の皆さんや戦没者のご遺族の皆さん、上伊那の社会福祉協議会長や関係者などが参加しました。

祭事の中で、会長ほか 代表の皆さんからは、戦没者に対する哀悼の言葉や不戦の誓いの言葉などが述べられました。

対象となる戦没者は、第2次世界大戦ばかりではなく、その前の戦争においてなくなられた方も含まれています。

今年は、終戦から70年目を迎えた節目の年です。

改めて戦争や平和について、考えるべき年だと思います。

また、数々の戦争のために尊い命を亡くされた戦没者の皆さんの犠牲というものがあって、今日の日本の繁栄や平和があることを、しっかりと受け止めなければなりません。

私の父も、大戦時には軍隊に入り、朝鮮半島など海外で転戦を重ね、生死の淵をさ迷い歩き、命からがらに帰国しました。

入隊前には大変丈夫な父でしたが、従軍活動の中で体力を消耗して、抵抗力が弱くなり、帰国後仕事に就きましたが、やがて結核という当時では恐ろしい病に取りつかれていきました。

そして、結核は完治せず、他の病も発症して体全体が病魔に侵され、若くして命を落としました。

国のために命を落とすなどという、ばかげたことがあってはなりません。

戦争は、絶対に起こしてはいけません。

憲法9条を守ってきたことで、日本は戦争を起こさず、また戦争に巻き込まれず、平和を享受することができたのです。

日本は、唯一の被爆国となった経験から、平和国家として世界の平和をリードしていく役割を、果たすことが求められています。

戦争を知らない世代が増えていますが、知らなくても戦争の悲惨さを学習し、戦争を起こさないために、努力をしなければならないと思います。

慰霊祭に参加して、改めて戦争のない平和な日本の建設のために努力することを、心に誓いました。


商工会懇談会に出席

商工会上伊那支部懇談会27,9

9月2日(水)に、辰野町で長野県商工会連合会上伊那支部主催の上伊那地域振興懇談会が開催され、出席しました。

懇談会では、8地区の各商工会長から情勢報告があり、県議会議員会からは県政報告を行い、その後出席者間の意見交換を行いました。

景気動向については、政府や県は「緩やかな改善がみられる」としていますが、上伊那地域の経済状況については、出席者の共通認識はそれとはかけ離れており、大変厳しい状況であるということで一致しています。

「アベノミクス」は、どこへ行ってしまったのだろうかと思います。

情勢報告の中では、「売り上げが減っている」「受注価格の引き下げへの圧力が増している」「後継者不足が深刻である」「会員が減少している」など、厳しい状況が報告されました。

私は、人口減少にストップをかけ、若い世代の定住を促進して、地域を活性化していく、いわゆる「地方創生」を真剣に進めなければならないことをお話し、そのためにも議員活動をしっかりしていく決意を伝えました。

地方創生には、何よりも景気の回復と雇用の確保・拡大が不可欠です。

そして、長野県においては、特に中小企業の振興のための行政の支援策が重要です。

中小企業と言っても、企業により求める支援策が異なりますから、柔軟に対応できる支援制度を進めていかなければなりません。

中央では、オリンピックの話題が大きくなっています。

オリンピックは、国の行事としては必要かもしれませんが、関係施設や道路などの建設工事が始まれば、全国から建設従事者を集めるため、地方の人材が手薄になります。

また、建設資材などが高騰し、これが地方の建設事業にも影響します。

オリンピックは、地方にとってはありがたくないイベントだと思いますし、地方創生には逆行すると思います。

競技施設の建設やエンブレムのデザインの問題など、無責任体制で進められているオリンピックの準備作業を見るにつけ、非常に腹立たしく思います。

無駄な経費に税金を投入するより、今まさに地方経済の活性化のために、税金を有効に使うべきと考えます。


上伊那広域消防本部を見学

消防本部司令室
高機能消防指令センター

9月1日(月)に、伊那市荒井の富士塚スポーツ公園の隣にある上伊那広域消防本部を見学しました。

この本部は、今年4月に建設されたもので、建物には消防本部と伊那消防署が入っています。

消防本部は、伊那消防組合消防本部と伊南行政組合消防本部が統合して、新たな組織として発足しました。

また、消防本部が行う常備消防の業務は、上伊那広域連合(上伊那8市町村のゴミ処理・介護認定審査・税や住民情報などのコンピュータ処理・消防業務などを共同で処理)の業務の一つに加わりました。

この統合により、近年頻発している豪雨災害や大地震などに素早く対応することや、火災対応や救急業務がより充実していきます。

消防指令センターには、最新鋭のシステムが導入され、消防車や救急車はこれまでより迅速な出動が可能になりました。

前の伊那消防署(伊那市西町)の建物は老朽化が進み、耐震化されていないため、防災の拠点としては相応しくありませんでしたが、今回の移転改築によりこの課題が解決しました。

私は昨年まで伊那消防組合の助役として、新たな消防本部の統合協議と建物の建設に携わってきましたので、機能的な建物が完成し、格段にレベルアップした指令センターを完成後初めて見学して、大変感激しました。

消防本部の機能が充実したことにより、上伊那地域の住民の安全・安心の向上につながるわけですが、職員の皆さんにはさらに研鑽を積み、一朝有事の際には迅速かつ適切な行動をとって欲しいと思います。