月別アーカイブ: 2018年3月

リニアのシンポジウムが開催

3月11日(日)に、伊那市内で「リニア中央新幹線を地域に活かすためのシンポジウム」(上伊那地域振興局ほか主催)が開催され、出席しました(画像はリニア見学センターHPから)。

このシンポジウムでは、JR東海の中央新幹線建設担当から工事に関する近況報告があり、慶応大学大学院教授の岸博幸氏からは「リニア新幹線に向けた伊那谷の未来の作り方」と題して講演がありました。

岸氏は、元経済産業省の官僚でテレビ番組のコメンテーターとしても活躍されています。原村に別荘を持ち、県内の状況もよく理解されています。

岸氏の講演の主な内容は、次のとおりです。

・ リニアが開通したら地域は発展するという考えは幻想である。

・ 開通するまでに、地域で何をするかが重要である。

・ そのためには、地域で「イノベーション」を創出することである。

・ 「イノベーション」とは、新しい付加価値を作りだすことである(技術革新という意味ではない)。

・ 「イノベーション」には、行政や経済界やコミュニティー、住む人々などが、協働して関わらなければならない。

・ 国の地方創生交付金や先端技術産業誘致をあてにしていると、失敗する。

・ 住みたい、来てみたいと思わせる魅力の創出が重要である。魅力を明確にして、発信することが大切である。

・ 他の地域にない地元しかない、文化や環境や歴史などの強みを、再生することが大切である。それが雇用や産業につながる。

・ 伊那谷はポテンシャルがあるが、生かし切れていない。伊那谷は来たくても、外には余りにも知られていない。

・ 各市町村単位の行動では弱く、広域単位での行動が不可欠である。

・ これからの数年間が、特に重要である。

私は講演を聴いて、岸氏が講演の最後に述べた「地域の空気感が大切」ということばが気になりました。

地域でも企業でもレストランでも役所でも、「空気感」がとても大切とのことです。

空気感の良いところに人は集まり、住みたくなるのです。

空気感の良いところとは、気配りや思いやりがあり、居心地が良いところです。

地方創生のカギは、地域の空気感を良くすることにあると考えます。


長野市で桜が開花

県議会は2月16日に開会し、3月16日(金)までの1ヶ月の会期で会議が開催されていますので、議員会館に宿泊しています。

朝は早起きして、善光寺へのウォーキングに出かけます。

善光寺までのコースの途中に長野市図書館がありますが、3月15日(木)には図書館南庭にある桜が咲き始めたのを見つけました。

この桜はロトウザクラ(魯桃桜)という種類で、「長野に春を告げる桜」として知られています。公式には3月14日に開花し、平年より5日早いとのことです。

ロトウザクラの魯桃はロシアの桃という意味で、シベリア原産ではないかと言われています。

学名は、「ノモモ」又は「ハヤザキモモ」です。

今年の冬は大変寒く、春は遠いと思っていましたが、ここ数日は日中の気温が上がり、あっという間に春が来た感じです。

ウォーキングコースに、こんないい所があることを知りませんでしたが、長野市の善光寺周辺には歩いて楽しい所がいっぱいです。

これからは、時間を見て善光寺周辺の四季を楽しみたいと思います。


2月議会定例会で一般質問(5)

県議会2月定例会の一般質問は、2月26日から3月2日までの5日間にわたり行われましたが、私は3月2日(金)に知事等に対して質問を行いました。

質問の内容を、5回に分けて報告します。

最終回は、県組織についてです(写真は総務部長)。

Q1 会計事務について、職員の知識やノウハウが不足していると考えるがどうか。

A(会計管理者)事務を行う上で必要な基礎的な知識や経験を欠く職員もいる。予算執行機関におけるチェック機能が低下している。こうした視点から職員全体、特に管理監督者が繰り返し自問し反省するという営みが求められている。

Q2 職員の学ぶ機会や研修の充実、キャリア形成を今後具体的にどのように図っていくのか。

A(総務部長)外部環境の変化を敏感に感じ取り、自ら分析し自立的に行動できる職員を育成することを目指している。人事異動や他組織との人事交流、海外派遣研修などを行うことで、キャリア形成に資する職務経験や専門的な知識の蓄積を促す。

Q3 マネジメント力と「現場力」を持った管理職を育てるためにも、人事異動や管理職登用はどうあるべきと考えているのか。

A(総務部長)地域振興局の設置を契機に、本庁と現地機関の交流を積極的に推進する。新たな人材育成基本方針に基づく研修を実施する中でマネジメント力の強化を図り、職員の計画的な育成と管理職員への登用に取り組む。