ミヤマシジミの保護活動

先日三峰川堤防で、草刈りをしている人を見かけました(写真)。

チョウの「ミヤマシジミ」の保護活動の一環として、草刈りをしているところでした。

このチョウは、マメ科の低木の植物である「コマツナギ」だけを食べるため、「コマツナギ」が生えている場所にしか生息していません。

この人は、この木を保護するために、炎天下の中で黙々と作業をしていたのです。私が話しかけると作業の手を休めて、親切にチョウや「コマツナギ」のことを説明してくださいました。

「ミヤマシジミ」は環境省のレッドリストの「絶滅危惧」に指定されている大変貴重なチョウで、中央アルプスや南アルプス周辺に分布しており、主に川の流域に生息しています。

初夏から秋にかけて活動し、オスの羽は輝きのある青紫色、メスは茶褐色で、全長2cm位と小さく、大変美しいチョウです。

絶滅危惧類を絶滅させないためには、チョウが棲める環境を維持していくことが大切であり、私たちも自覚を持って自然を大切にしていかなければなりません。

この方は、優しい眼差しと素敵な笑顔で説明してくださいました。